勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

楽しかった鍛造の授業

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

先日、久しぶりに神奈川の実家へ帰省しました。帰省の際に前から行きたかった場所へ行くことが出来ました。

それは私が通っていた高校、横須賀市立工業高校。今は名前が変わって横須賀総合高校になっています。

なぜここへ来たかったかというと、ここは鍛冶屋になる為の大きな影響を与えてくれた場所だからです。鍛冶屋としての原点は間違いなく、ここでの授業が楽しかったから。

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今でも当時のまま設備が残っていました。

残念なのは授業がなくなってしまった事。

私が高校生の時も鍛造の授業が活かされる職業はほとんどなかったと思います。今ではさらに減り、授業を行う必要すらなくなってしまった。

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私はここで誰よりも、先生よりも綺麗で形の整ったヤットコを作り、驚かれたことを覚えています。鉄を叩いて形にすることが楽しくて楽しくて、さらに褒められて嬉しくて。

この時は「鍛冶屋」という選択肢などあるはずもなく楽しい思い出として終わっていたことが、まさか15年後「鍛冶屋」になっているなんて誰も想像が出来なかったことでしょう。

 

鍛冶屋という職業を選ぶまでには色々な考えやタイミングがあったからではありますが、この楽しい思い出が大きな影響を与えたことは間違いありません。

鍛冶屋としての原点は間違いなく、ここでの授業が楽しかったから!

 

 

【鉈の勝秀】

勝秀鍛冶屋
〒786-0504
高知県高岡郡四万十町十川233-2

 TEL 0880-28-5429

 

第二回黒尊渓谷紅葉狩り

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

勝秀鍛冶屋には年間行事として、秋の一大イベント「黒尊渓谷紅葉狩り」という行事があります。

 

秋になると鍛冶屋から見える山の木々の色づきを見て、「そろそろか?」と師匠がそわそわしだします。

それから私が情報収集をして日取りが決まります。

 

出発前日にお弁当の手配をして、前日から師匠と奥さん、ワクワクが顔に出ていました。

 

当日天気は曇り。お弁当飲み物を積み込み、師匠の車でレッツゴーです。

鍛冶屋から目的地の黒尊渓谷までは、2時間程。

黒尊渓谷は四万十川の支流で一番水質が良いのでは、と言われています。その日も水は透き通った青色でした。

山を登っていくと少しずつ色づいた木々が増えて行き、目的地はこの通り!

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紅葉真っ盛り!

一番良い頃かもしれません。師匠、奥さん、はしゃぐ。

 

時間も昼時になりお弁当を並んで食べます。美味しいね!

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...みんな目の前の小川に魚がいるかいないか夢中。

ご飯粒を投げ込む師匠。

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お弁当持ったまま。食べてから覗けば良いのに...。

 

食べ終えて少しお散歩して綺麗だね~とみんなで言って。

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紅葉狩り」堪能して、また2時間かけてにぎやかに帰りました。

 

来年もみんなで来たいと思います。師匠も、奥さんも、ずっと元気でいてね!

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第一回菊池家餅つき大会

こんにちは!四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

夏前からなぜか「餅つきやろう!」と大家さん。しかし、なかなか都合がつかず流れていた話が、米の収穫で盛り上がったのか突然やる事に。場所は我が家。

前日からヤル気満々。
どれが使えるかわからん、と杵を4つも用意。
明治40年製造の石臼も準備万端。
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そして当日。
大家さんのお姉さんがお手伝いに来てくれました。というかほとんどお姉さんが準備してくれました!
お姉さんの指示の元、餅米を蒸し、ついていきます。
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白い餅と餡入り、ふかしたさつまいもを一緒につく芋餅、ヨモギ餅。
みんなで丸めます。
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そしてできたてを食べる!つきたての餅はうまい!芋餅の旨さに目が飛び出る!
全部で3升つきました。

それからそれから。
大家さんは猟師でもあります。とりたての小イノシシをまるまる持ってきて頂き、捌いて食べる事に。
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そのまま囲炉裏部屋へ移動し宴会に。
囲炉裏って素敵。
ありがとう大家さん。素晴らしいお家を。お陰様で毎度楽しい宴となっています。
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(今回は変則的な囲炉裏の使い方です。)


美味しいお餅とイノシシと、楽しい大家さんと仲間たち。

とても素敵な休日の過ごし方でした。

薄刃の不良品

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、【鉈の勝秀】勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

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勝秀鍛冶屋では薄刃と呼ばれる刃物も製作しています。

十和地域には昔からある刃物で、和紙の原料である楮(こうぞ)を薄く剥ぐ道具だったそうです。ですが今は手のひらサイズなので野菜や果物の皮を剥いたり、畑での収穫に使われています。

 

今回練習として私も薄刃を20丁ほど作り時間外にコソコソと仕上げているのですが、刃を付ける(研いでいる)作業の時に、こんな不良品が出てきました。

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刃先がぽろぽろと欠けてしまいました。

さらにこんなものもありました。

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いくら研いでも切れる刃にならずおかしいと思い、爪で軽く押してみると簡単に曲がってしまいました。

 

心当たりはだいぶありますので、焼き入れ温度、焼き戻し温度が適正でない事が主な原因だと思います。

今日の事なので明日、師匠にも見せてなぜこうなったのか相談します。

 

それにしてもムラがあり過ぎる。不良品が多い。

もっとたくさん作って、師匠の作業を良く見て、研究したいと思います!

 

 

【鉈の勝秀】

勝秀鍛冶屋
〒786-0504
高知県高岡郡四万十町十川233-2

 TEL 0880-28-5429

鹿狙い しかしかからず 仕方ない

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、【鉈の勝秀】勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

 

今回は狩猟の話です。(嫁の) 

 イノシシ・鹿の駆除期間も終了間近なためか、頑張ってワナを仕掛けています。

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仕掛けて良い場所も増えたようで、一人で山に行っては蛇におびえながらも、獣道を探しているようです。

 

「なんか、イノシシは山の下の方に降りてきているみたい。」

と、一丁前な事を話していますがどこまで正解なのか私にはわかりません。

 

現在使用しているワナは2丁(たった2丁しかないのかよ!)

一人最大30丁まで仕掛けられるのです。本当は。

たった2丁でも、一丁前に「獣と一対一での勝負だからいいんだ。」と言っています。

捕ってから言って欲しいものですが。まったく。

 

何度目かのワナをしかけて2日後、進展あり!

嫁から昼過ぎにメールが来ました。

 

嫁 ワナに鹿がかかった 

私(おお!ついに初獲物捕獲か!?)

嫁 痕跡あるも、捕獲ならず

私 ・・・( ゚Д゚)

 

結局逃げられたようです。状況を帰宅した私に説明してくれました。

「ワイヤーがね、木の所からビヨーっとね。こうなってね。」

「鹿がバーンとね。」

さっぱりわけが分かりません。

振り付きで語る状況から、ワナに鹿の足が深く踏み込まれずに浅くかかった様で、暴れた時に外れたのだそうです。

逃げられはしたが手ごたえを感じているようです。

 

次は初獲物、捕獲を期待したいと思います。

仕留める場面に呼び出されそうですが、私は怖いので行きません。

肉が食べたいだけなのです。

 

嫁、ガンバレー!

期待してお待ちください!

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、【鉈の勝秀】勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

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先月、東京の方から幅の広いタイプの剣鉈(皮剥ぎ)の注文を頂き、先日やっと納めることが出来ました。

その後わざわざ商品到着の連絡をしてくださり、剣鉈についてもお褒めの言葉を頂きました。

「こんなに素晴らしいものが届くとは思わなかった!」と、ニコニコとした声で話してくださいました。

 

うれしいです!

師匠も「喜んでくれたかぁ!」とその日何度繰り返し言った事か。とても喜んでいました。

勝秀鍛冶屋はこの為にコツコツと作っております。私も手伝える様になってきました。

 

納期は早くて一か月頂いております。注文が多い時は二か月の場合もあります。

すみません。

それに加え、まったく同じものを作る事も出来ません。

ですが機械を導入するつもりもありません。

 

今の作り方でできる限り早く納められるように努力をします。

大変お待たせいたしますが、これからもよろしくお願いします!

 

【鉈の勝秀】

勝秀鍛冶屋
〒786-0504
高知県高岡郡四万十町十川233-2

 TEL 0880-28-5429

 

新潟で玄翁鍛冶に出会う

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、【鉈の勝秀】勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

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10月6日~10月9日の間、新潟県三条市燕市が合同で「こうばの祭典」という大きなイベントを開催しました。

小さな町工場から大きな工場まで、ふだん見られない工場の中を見学でき直接話ができるイベントです。その中に鍛冶屋が10数件あり、去年に引き続き見学へ行きました。

 

初日、オノを作っている工場での見学が終わり次はどこが良いか相談していると、「近くに玄翁鍛冶がいるから行って見るといい。」という話を聞き、さっそく行ってみました。

※玄翁は「げんのう」と読み、大工が使う金づちの事です。

 

その鍛冶屋さんはイベントには参加しておらず突然の訪問をしてしまいましたが、快く鍛冶場へ入れてくださいました。

 

玄翁を作り続けて50年、大工さんがこの玄翁を持てるようになったら一流の証、というくらいの憧れの作品で値段もそれなりに高価ですが、数年待っても欲しいという方もいるそうです。

 

お邪魔している間たくさん話し、作業風景も見せて頂き大変勉強になりました。

話の中で勝秀鍛冶屋の事や鉈の作り方の事も話しました。

それから、

「三条の〇〇鍛冶屋の品物見てどう思った?すごいと思ったか?」

と聞かれ正直に、そんなにすごいとは思いませんでした、と答えました。

「そう思うだろうよ。」と。

 

同じように何件か聞かれ正直に答えていきました。そして、

「お前が勉強したいような事はここ(新潟)には無いからさっさと国へ帰れ!」

と言われました。

 

新潟にはお前の師匠のような人は居ないから側でしっかりと勉強しろ、ということです。師匠の方がずっと腕が立つと。

 

この言葉を聞けただけでも新潟に来た甲斐がありました。

その次の日も他の鍛冶屋を見学しましたが、あまり身が入らず…。

 

新潟から帰ってきて、やる気満々!

素晴らしい師匠の下で勉強が出来ている事を幸せに思い、一層精進してまいります!

 

 

(家に帰ってきて、もしかしてと鍛冶屋の本を見ると出会った玄翁鍛冶屋さんが載っていました。職人技を紹介するようなテレビにも出演している超一流の鍛冶屋でした。)

 

 

【鉈の勝秀】

勝秀鍛冶屋
〒786-0504
高知県高岡郡四万十町十川233-2

 TEL 0880-28-5429

 

男って字は「田」に「力」だ!

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、【鉈の勝秀】勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。.

 

四万十町協力隊として実は米作りもしています。

(協力隊の家族も参加しています)

品種は香りが良くて大変美味な「十和錦」という全国には流通していない、まぼろしの米です。

 

協力隊の田んぼは今年で3年目です。

しかし新しい協力隊には初めての米作り、私は2年目の米作りとなりました。

 

さあ、稲も収穫を待っています。

黄金に輝く稲穂!朝時から稲刈り開始です。  眠いですが・・・・f:id:kajiya40010:20161002221029j:plain

田んぼ指導をしてくれる方から、稲刈り機の使い方を教わっています。

なかなかコツがいる機械ですが、そこは要領がいい男なので、

すぐに慣れました。

f:id:kajiya40010:20161002221527j:plainどんどん刈っていきます。

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機械の凄いところは、刈ったら紐で稲を束にする機能がついているところ!

便利です。

 

しかし昔の人は鎌で手刈って、縄で束ねていたんですよね。

大変な作業だ。

一家総出、近所や親戚も集まる一大イベントだ。

 

刈った後は天日干しにします。

これも稲を干す稲木を立てるところから。

結構な力仕事です。男手が無いと出来ません。

男って字は「田」に「力」と書きますが、なるほど・・・と思いました。

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作業も午前中で終了し後は天日干しの稲が乾くまで3週間待つのみ。

最近、天気がパッとしない四万十町

雨が降る日が多いですが、晴れて欲しいものです。

 

うまい米が早く食いたい!

うちは土鍋でご飯を炊くんだぜ、いいだろう。うまい米は土鍋で炊くにかぎる!

 

※ 勝秀鍛冶屋では土鍋は作っていません。なぜって?鍛冶屋だからです。

地域おこし協力隊

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋の菊池です。


今日はちょっと地域おこし協力隊について思っていることを話たいと思います。

まぁ国の税金で生活しているもので、メディアから批判を頂く事は当たり前です。

現在、採用する自治体も増えておそらく3000人近くいるのではないでしょうか。
これからも増える一方だと思います。
その中でどれだけの人が、こうしたい、あーしたい、と考えをもって協力隊になっているでしょうか?

中には当然強い志しを持って来ている方もいます。
しかし私の知るほとんどは3年任期の間にやりたいことを見つけよう、とか、とりあえず3年は生活できる、程度の考えで来ています。


それなのに、Facebookやブログでは協力隊の扱いがひどいやら行政がなってないやら、偉そうな批判ばかりが目立ちます。

いやいや、あなたの力で変えれば?
何しに来たのですか?
と問いたい。

単純に目的を持って来ていないあなたが悪くて、変える力が無い自分を反省してください。

私たちの給料は国民皆さんの税金です。
無駄な使い方はやめましょう。
やる気が無いなら帰ってください。

そろそろみんなで考え直さないと地域おこし協力隊の存続に関わってきます。

もっともっと、頑張りましょう。

目が温度計

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、【鉈の勝秀】勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

刃物は必ず熱処理をという工程を行っています。

鍛冶屋でいう熱処理は焼きならし、焼き入れ、焼き戻しとありますが、この中で刃を硬くする(切れる刃にする)処理の焼き入れについて話をします。

 

興味があり詳しく知りたい方は調べてほしいのですが簡単に説明すると、加熱して800度前後になったら水か油の中にジュって入れて冷ます、です。

これだけで鋼が硬くなります。ですがこれが難しいのです。

 

勝秀鍛冶屋ではアナログな方法で焼き入れをします。

まずは鍛冶場全体を暗くします。

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大きな窓には使い古しのカーテンをかけ、小さな窓はベニヤで塞ぎます。

勝秀鍛冶屋がこうなっていたら集中が必要な作業なので立ち入り禁止です。

 

焼き入れは木炭で行い、刃物を熱していきます。

ここではさらに板で光を遮り、熱した色で温度を見極めています。

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刃物全体が800度前後になった瞬間、油に入れ冷ます!

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と、字で書く分には簡単ですがこれこそ経験と勘の職人技です。

今はハイテクな温度計や様々な設備で確実にその温度まで上げることが出来ますが、勝秀鍛冶屋にはそのような設備はありません。

今後生産性を考えた時、他のやり方を取り入れる可能性はありますが、師匠のように確実に焼き入れが出来れば良いに越したことはありません。これが鍛冶屋の基本の焼き入れの仕方だと思います。

 

まだまだ見習いの私がやると

①まず木炭のコントロールが出来ない。

②当然なかなか温度が上がらず焼けない。

③均等に全体が焼けない。

④800度の判断が出来ない。

等など…。

 

何度かやって少しづつ覚えてきましたが先日は大きな失敗もしました。

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薄刃という刃物ですが焼きすぎて鋼が無くなってしまいました。

これは木炭のコントロールが出来ていなかった事と、炭の中に差し込む位置が悪かったことが原因だと考えています。

刃物の厚さによっても形状によっても温度の上がり方が違うので、どんどん経験して覚えていきたいと思います。

 

もう3年間の半分が過ぎてしまいました。

 

【鉈の勝秀】

勝秀鍛冶屋
〒786-0504
高知県高岡郡四万十町十川233-2

 

バカマツタケ…ひどい言われよう

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、【鉈の勝秀】勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

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初の試みだった四万十町十和、一日ビアガーデン「むらバル」は主催者や地域住民も驚くほどの来客数で大変盛り上がりました。

我が協力隊チームの「燻製おつまみセット」はしっかりと完売になり、美味しかったと好評を頂き、少しのお小遣いをもらい満足のイベントとなりました。

全部の店舗が黒字になり、またやりたいと声が上がれば第二回はあるぞ、と主催者が言ってましたので、あると思います。

次はなにやろう?

中華かな?

シュラスコも良いなぁ。

ケバブも良いなぁ。

 

話は変わり、秋の味覚が続々と届きます!

新米、栗、柿、さまつ、はちみつ。

ぜーんぶもらい物!

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栗は茹でてスプーンで食べる。

さまつは焼いてスダチと塩で食べる。

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さまつって知ってます?今、十和で最盛期ですよ~。

これで250円くらいで売っていた。バカ安!松茸にくりそつ!正式名がバカマツタケの様です。

ひどいですよね。「バーカ、マツタケ野郎!」って。変なあだ名付けられた上にバカって…。いじめだ。

香りは松茸のほうが断然良い、らしい。松茸を知らない…。

味は美味しいです。結構好きです。またください!

 

十和では蜂箱を作って天然の蜂のはちみつを取っている方が多くいます。

はちみつってあんまり好きじゃなかったのですが、去年もらった天然のはちみつが美味しくって好きになりました。うまいんですね~はちみつって!

そして今年も頂きました!

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もう!はちみつの為にわざわざ「ホテル食パン」を買ってきましたよ!

明日の朝は「天然はちみつ」と「ホテル食パン」の朝食!優雅だわ~。

 

以上、秋の味覚の話でした。

 

 

クンクン燻製屋オープン予定!Part②

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、【鉈の勝秀】勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

明日9月23日、十和役場前で開催される1dayビアガーデン「むらバル」に出店します。

鍛冶屋見習いなのに自家製の燻製を売ります。

 

趣味程度の味で大丈夫か?

初めての出店!

「むらバル」というイベント自体が一回目!

人は来るのだろうか?

儲かるのか!?

等など、やってみないとわかりませんが材料費にだいぶお金をかけているのでもう後には引けません。

 

肉4キロ、ウインナー120本、チーズ1キロといった感じで大量に燻製をかけていきます。

 

下味を付けて。今回は丸二日置く。

その後塩抜きして茹でちゃいます。お客さんに出すので完全に火を通す作戦。

「ハムじゃん!」とか言わないで…

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燻製をかけます。網ではなく吊るしで。

チップは自家製桜のチップとヒッコリーを半々。1時間半くらい。

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ベーコン完成!

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写真じゃわかりづらいけどなかなか上出来です。

 

続いてチーズ!

網で6枚分を2回に分けてかけます。チップではなくスモークウッド、熱の関係です。

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スモークチーズも完成!

一日おいた方が美味しいよ。

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こんな感じでイベントの準備万端!明日の本番に備える。

 

初の試みで上手くいくかわかりませんが、楽しみです。

お客さんが来れば良いのですが…

やるからには儲けたい!

では明日。

 

 

クンクン燻製屋オープン予定!Part①

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、【鉈の勝秀】勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

鍛冶屋見習いなので鍛冶屋の話をしたいのですが、今日は燻製の話をします。

突然ですが一日燻製屋をオープンさせます。

 

9月23日

飲みイベント「むらバル」

四万十町十和役場前

8店舗屋台が出て、飲んで食べようというイベントです。誰でも参加できますので来てください。

 

イベントで出店してみよう、と考える前の話になりますが、3年くらい使っている一斗缶の燻製器がボロボロになってきたので作り直しました。

作るならこれくらいの条件で。

  • 安く。
  • 湿気対策として木材を使用。
  • 沢山燻製が作れる。
  • 煙が逃げにくく。
  • 簡単に。

ショボいですがこれで完成。

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ポイントは観音扉が3つ、上の蓋がスライドする、くらいで普通の燻製器でたいして面白くはありません。ですが十分に機能するはずです。

 

せっかくなら燻製チップも作ろうと四万十町産(目の前の山から取ってきた)の山桜の皮を剥ぐ。

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桜は簡単に皮を剥ぐことが出来ます。

これは鍛冶屋師匠に教わりました。この皮の綺麗な部分を鉈の鞘に巻くという、高い技術を師匠はもっています。

 

続いてチェーンソーで荒く引きます。

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いい感じ。になるのはわかっていました。

このチェーンソーは電気式で回転が遅いから。

 

そして後日、燻製器とチップのテストでベーコンとチーズを燻製に。

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バッチリ使えました。燻製のかかり具合もグッド!

ついでにテストで鍛冶屋の松炭でベーコンを炙れるのか?

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(四万十に来てこんなことばかりやっているわけではないのですが、田舎ならでは、庭でBBQがすぐに出来ます。田舎はいいぞ!)

 

炙れますね~、火持ちは悪いですが十分。

さらに炭の上に直接チップをかけて炙り焼きのテストもしてみましたが、予想通り煙の香りもさらに増し、うまいアツアツベーコンになりました!

これは売れる!

 

ということで、イベント出店を依頼され何を出そうか困っていましたが決めました。

  • 四万十町産の山桜チップを使い。
  • 四万十町産の豚でベーコンを作り。
  • 鍛冶屋の松炭で炙り焼きにする。

燻製にしたチーズとウインナーと合わせ「燻製盛り合わせ」をイベントで出します!

食べに来て!

 

この話、Part②に続きます。

米記録更新中!

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、【鉈の勝秀】勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。


四万十町に来てから実は「米」を買ったことがありません。米にはとても恵まれています。

前の家の時、大家さんの米専用冷蔵庫があり、その中にある米は食べ放題でした。減ってくると精米して置いてくれていました。
大家さんの他にも、地域の人3件からたくさん頂き、おまけに協力隊の田んぼもあり、去年は50キロの配当がありました。
米買わなくて良いなんて田舎ってすごいなぁ、良いなぁって思ってます。

それだけでも十分ですが私の父の実家の岩手から、母の実家の福島からそれぞれ送られてきました。

そんな感じで四万十町に来て一年と半年、ありがたいことに米に困ったことがありません。
みんなも貰ってるんだろうなと他の協力隊に聞くとそんなに貰っていないそう。
うちだけかも。

そして今年も新米の季節になり早速頂きました!
しかも田舎式の渡し方で!
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この置き方は初めてです。
木に掛けるという発想は無かった。
それに誰が置いてくれたのかわからなかった。

後日連絡がきて今の家の大家さんだと分かったのですが、さすが!大家さんは猟師なのです!
山の木を当たり前に使うなんてカッコイイ!
見習わなきゃ!

そんなわけでまた米記録を更新です。
もう少しで協力隊の稲刈りもあるので、またしばらく記録が伸びそうです。

顔に手を当てて、じっと待つ水

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、【鉈の勝秀】勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

朝、仕事の前に一杯コーヒーを飲んで、落ち着いてから仕事に取り掛かる人は多いのではないでしょうか。

私もその一人、師匠もその一人。

師匠はなかなかハイカラな人で、朝は必ずパンとコーヒーです。見た目はご飯、干物、梅干しの人ですが…。

そして毎朝、師匠の家に朝の挨拶に行くと私のコップにもコーヒーが入っています。

これを持って鍛冶場へ行きます。

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二人で飲みながら仕事スタートです。

 

実はこのコーヒーを沸かす水は天然の水です。「四万十天然水」です。

この「四万十天然水」は、なんと非売品です。売っていません。

ではどうやって手に入れているのか、気になります?

答えはこうです!

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顔に手を当てて待つ!溜まるまで待つのみ!

 

鍛冶屋から車で5分のところに山からの湧き水が出ています。

師匠は1週間に一度のペースで汲みに行き、タンクに2つ、大五郎に3つ汲んできます。

 

四万十町の人は自然と共に生きている!四万十では当たり前の贅沢です。

「四万十天然水」は非売品!さあ飲みに来てください。

 

 

※湧き水についての問い合わせは電話ではなく、直接、勝秀鍛冶屋へお越しください。

 

【鉈の勝秀】

勝秀鍛冶屋
〒786-0504
高知県高岡郡四万十町十川233-2