勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

連日の鹿!

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

続けての狩猟の話となり鍛冶屋はちゃんとやっているのか!?と指摘されそうですが、鍛冶屋はしっかりとやっております。

ただ嫁が狩猟素人な事と私も狩猟について勉強をしたい為に、師匠に許可をもらい駆け付けるようにしています。

 

初めて?ワナに鹿がかかった翌日の早朝、近所の方から役場に電話がかかってきたそうです。

「鹿がワナにかかっている!」

 

それから嫁に連絡が来て、嫁から私のところへ慌てた様子で連絡が来て、見に行くことに。まさかの連日の捕獲か⁉

なぜか鍛冶屋師匠と奥さんも「興味がある。」と一緒に見に行くことになりました。

 

道路から見える位置にかけていたワナにしっかりとしたサイズの鹿がかかっていました!

ワナから外し観察してみます。

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着いた頃にはすでに死んでおり冷たくなっていましたが、体を荒らされた形跡はなく綺麗な状態でした。前日この近くで一頭捕獲していてその時の見回りでは掛かっていなかったので、前日夜から早朝にかけて掛かったようです。

メスにしては良いサイズらしい。

冷たくなっていたので血抜きが出来ない。食べない方が良い。

 

しかしせっかく頂いた命をすべて無駄にしたくは無い、と嫁。

綺麗な毛並みの皮をなめして利用することにし、鹿を軽トラに積んで解体小屋へ運びました。

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重さは40KG超え、なかなかのサイズの鹿を吊るして皮を剥いでいきます。皮を剥ぐのは二回目でしょうか?

 

私が以前試しに作った解体用の包丁を使って皮を剥いでもらいました。

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「いいよ!使いやすい!」

「皮を剥す作業が楽に出来た。」

「厚さも形も大きさも今のところ改善点ナシ!」

という感想をもらいました。が、お互い素人なもんで本当に良いのか悪いのかわかりません!

 

皮は綺麗に剥し肉は山に返しました。ありがとうございました。

後日初めての皮なめしに挑戦してみるそうです。

その模様もいつかお伝えしたいと思います!

 

次回こそは鍛冶屋の話を...。

 

【鉈の勝秀】

勝秀鍛冶屋
〒786-0504
高知県高岡郡四万十町十川233-2

TEL 0880-28-5429

 

やっと獲物が!

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

ニュース速報!

とうとう嫁が獲物を捕ったそうです!

 

さっそく聞いてみましょう!

 

Q.獲物はなにが捕れたのですか?

A.「鹿!」

 

Q.初獲物の感想は?

A.「とってもうれしいです!でも実は初じゃない。」

 

Q.それはどういうことですか?

A.「初めての獲物はタヌキなのです。うちの猫よりひとまわり大きいタヌキでした。かわいそうなので逃がしました。」

 

Q.では鹿は初めて捕ったということなんですね?

A.「いいえ、鹿は二度目です。」

 

Q.えっ、初でも何でもない?

A.「そうなんです。土曜日に炭焼師匠から電話があって『毛だけになっちょるぞ』と、

ワナにかかった鹿がイノシシに食われたようです。」

 

Q.おぅ...食われた。残念でしたね。

A.「かわいそうな事をしました。なので、今日ワナを見に行ったのです。」

 

Q.そしたらかかっていた!

A.「はい。死んでいましたけど。まだ形がありました。内臓は食べられていましたが。」

 

Q.それでどうしたのですか?

A.「あなたを電話で呼んだじゃないですか。」

 

...ということでさっそく駆けつけました。

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ワナにかかるとこうなるんですね。前脚がくくられています。

まずはこれを外します。ワイヤーを緩めて、ダニに気を付けて・・と色々ある様です。

嫁は一人でやっていて、私は見ているだけです。

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そして次は鹿の耳を切り取ります。それが決まりの様です。鹿を捕った証拠として冷凍保存し、役場へもっていくのです。

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この後、嫁は鹿に手を合わせて最後に埋めていました。

「かわいそうな事をしたなあ、肉を食べてあげられなかった。でもイノシシのエサになったか。」などと一人で言っていましたが、その近くにワナをまだ仕掛けてあるので、イノシシも取るつもりの様です。

 

急な山道を「耳~耳~鹿の耳~♪」と変な歌を歌いながらご機嫌で下っていました。

 

「掛かってた!」の報告を、炭焼師匠や猟師友達のおんちゃん、土佐清水のワナ先生や鍛冶屋師匠みんなが喜んでくれました。

 

よっぽど嬉しかったのか、晩御飯には自分で買ってきた赤飯を食べていました。

初獲物おめでとう!

謹賀新年 平成29年

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

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 我が家は毎年嫁が書く年賀状をお送りしております。

決まって、私、嫁、猫2匹の似顔絵が書かれたイラストで、今年はサザエさん風でした。そうです!菊池は極太マユゲなのです!

 

 

さて、勝秀鍛冶屋も仕事が始まりさっそく注文の刃物を火造りしています。

珍しい注文でなんと一尺(30cm)の両刃出刃包丁!

重すぎる気もしますが欲しいというお客様がいる限り喜んでお作ります。

 

太いはものなのでしっかり「割り込み」で作ります。

鉄を真ん中から開き、

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鋼を合わせて鍛接します。

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それを鍛えながら包丁の形にしていきます。

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師匠は「包丁は得意ではない」、と言いながらも素早く形にしています。

前にも何度かこの大きさの出刃の注文があった様で、「こんな太いものを使うひとがいるんだなぁ」と感心していました。

刃物部分が完成したらそれに合わせ、柄も製作予定です。

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勝秀鍛冶屋は今年もお客様のご希望にできる限り対応させて頂きます。

腰鉈、剣鉈、包丁を中心に、ぜひご相談ください。

 

本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

【鉈の勝秀】

勝秀鍛冶屋
〒786-0504
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本日私が宝くじを買う理由(どうしても伝えたい事)

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

突然ですが皆さん、年末ジャンボ宝くじは買いましたか?

締め切り23日ですよ。

 

私は年末ジャンボに限っては10年くらい続けて買っています。

まったく当たりませんが。

 

しかし今年は当たる予感がバンバンします。

本日12月21日に買えと宝くじの神様が教えてくれたような…。

 

 

朝一番、鍛冶屋へ行くと通勤のスポーツサンダルから安全靴に履き替えそれから仕事の準備をするのですが、靴の置き場がなぜか臭い。鍛冶屋でこの匂いは初めて。

「師匠まさか、やったか⁉」と心の中で疑いましたが、師匠のお尻は怪しくない。

 

なんだ?と周りを探すとすぐに発見!猫の運!

つやつやホカホカもりもり。「あっぶね~!」とそのを草むらにブン投げ一件落着。

 

さて、靴を履き替えるかと思ったらまだ匂うぞ。

まさか!と思い左足のサンダルの裏を見ると、軽くを踏んでいた…。

「なんてこったい。」

朝からツイてないな~と靴を履き替えようと何気なく靴下を見ると、靴下が濡れている。

「まさか!?」

その濡れている部分を指で触り、鼻を近づけると、

「クッサー!」

運!しかも指で拭ってしまった。

サンダルも良く見ると裏だけじゃなくてかかとのストラップのところにべったり運が

 

左足、靴下、右手。が3ポイントも。

ツイてない、というより完全に運が付いている。

 

さすがにもここまでだろうと思い、ふと右足のサンダルをみるとガッツリ付いてるではないかー!

しかもスライムを踏んだみたいにビローンと。上から見ても踏んでるって分かる…。

 

ここまでくると笑顔になります。師匠と大笑いです。

運と福が同時に来たみたい!...…。

 

ポイントを整理すると、

  1. 鍛冶屋の中で猫の運を見たのは初めてなのに。
  2. 運を踏んだのは十数年ぶり。
  3. 同時に4ポイントも運を付けたのは初めて。

 

これだけのがべったり付いた日は私にとって大安吉日に違いない!!

鍛冶屋を早々に切り上げ宝くじ売り場へGOー!買いましたー!

 

 

きっとデカいのが当たる。ヒヒヒ。

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山で鉈の勉強

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

今日は鍛冶屋ではなく山仕事のお手伝いをしていました。
山を整備して紅葉する木々を植樹し、公園をつくる計画です。地域の方や中学生にも植樹をしてもらい、山を身近に感じて大切にしていこうという取り組みです。
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私は今日で5回目の参加。木を切ったり下ろしたり、道を作ったり、素人ながら出来る事をしています。

参加する理由は山や木を知るという目的に加え、大事な勉強が出来るからです。
それは、「鉈の使い方」の勉強です。

プロはどういう時に鉈を使うのか?
小さいチェーンソーとの使い分けは?
どんな鉈が今の時代に必要なのか?

など知りたい事はたくさんあり、自分でも使う中で気付く事があるのではと思い、私は山に行っています。

今日は天気の都合もあり午後からドウダンツツジの植樹を70本程行いました。


山が綺麗な紅葉を見せてくれる立派な公園になる頃、私はどのような鍛冶屋になっているのだろうか。
頑張らなくては。


【鉈の勝秀】

勝秀鍛冶屋
〒786-0504
高知県高岡郡四万十町十川233-2

TEL 0880-28-5429

猟師小屋へ

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、【鉈の勝秀】勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

 

猟期も始まり、猟師見習いの嫁も活動を始めています。

まだ自分では捕ることは出来ていませんが、猟師仲間のおんちゃんから「掛ったから捌く練習するか~?」と声をかけて頂くことが多くあり、本当は行きたくないですが私も勉強の為ついて行くことにしました。

 

今回は20㎏ほどの小型のイノシシ。

まずは毛を抜く。しっかり抜かないと食べにくいからね。 

お湯をかけながらこそげ落とす。

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毛を抜く作業で解体時間の半分くらいではないでしょうか。

かなり丁寧に行っていました。

私は毛を抜く作業で「動物」から「肉」になったと感じました。

 

続いて内臓を取り出します。

腹を開いて破かないようにごっそりと。

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それからやっと肉を切り分けます。

完全に「肉」です。早く食べたいという欲求も。

 

そしてその場で頂きます。

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やっぱり美味しい!新鮮なので臭みは無く脂ものって、まさに肉を食べているという歯ごたえ!

肉と合わせて心臓と肝臓を初めて食べました。

心臓はコリコリで癖は少なく、肝臓はまさにあの「レバー感」を強く感じました。好きな人は好きでしょう。

 

美味しく、残さず、頂きます。

 

楽しかった鍛造の授業

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

先日、久しぶりに神奈川の実家へ帰省しました。帰省の際に前から行きたかった場所へ行くことが出来ました。

それは私が通っていた高校、横須賀市立工業高校。今は名前が変わって横須賀総合高校になっています。

なぜここへ来たかったかというと、ここは鍛冶屋になる為の大きな影響を与えてくれた場所だからです。鍛冶屋としての原点は間違いなく、ここでの授業が楽しかったから。

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今でも当時のまま設備が残っていました。

残念なのは授業がなくなってしまった事。

私が高校生の時も鍛造の授業が活かされる職業はほとんどなかったと思います。今ではさらに減り、授業を行う必要すらなくなってしまった。

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私はここで誰よりも、先生よりも綺麗で形の整ったヤットコを作り、驚かれたことを覚えています。鉄を叩いて形にすることが楽しくて楽しくて、さらに褒められて嬉しくて。

この時は「鍛冶屋」という選択肢などあるはずもなく楽しい思い出として終わっていたことが、まさか15年後「鍛冶屋」になっているなんて誰も想像が出来なかったことでしょう。

 

鍛冶屋という職業を選ぶまでには色々な考えやタイミングがあったからではありますが、この楽しい思い出が大きな影響を与えたことは間違いありません。

鍛冶屋としての原点は間違いなく、ここでの授業が楽しかったから!

 

 

【鉈の勝秀】

勝秀鍛冶屋
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第二回黒尊渓谷紅葉狩り

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

勝秀鍛冶屋には年間行事として、秋の一大イベント「黒尊渓谷紅葉狩り」という行事があります。

 

秋になると鍛冶屋から見える山の木々の色づきを見て、「そろそろか?」と師匠がそわそわしだします。

それから私が情報収集をして日取りが決まります。

 

出発前日にお弁当の手配をして、前日から師匠と奥さん、ワクワクが顔に出ていました。

 

当日天気は曇り。お弁当飲み物を積み込み、師匠の車でレッツゴーです。

鍛冶屋から目的地の黒尊渓谷までは、2時間程。

黒尊渓谷は四万十川の支流で一番水質が良いのでは、と言われています。その日も水は透き通った青色でした。

山を登っていくと少しずつ色づいた木々が増えて行き、目的地はこの通り!

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紅葉真っ盛り!

一番良い頃かもしれません。師匠、奥さん、はしゃぐ。

 

時間も昼時になりお弁当を並んで食べます。美味しいね!

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...みんな目の前の小川に魚がいるかいないか夢中。

ご飯粒を投げ込む師匠。

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お弁当持ったまま。食べてから覗けば良いのに...。

 

食べ終えて少しお散歩して綺麗だね~とみんなで言って。

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紅葉狩り」堪能して、また2時間かけてにぎやかに帰りました。

 

来年もみんなで来たいと思います。師匠も、奥さんも、ずっと元気でいてね!

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第一回菊池家餅つき大会

こんにちは!四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

夏前からなぜか「餅つきやろう!」と大家さん。しかし、なかなか都合がつかず流れていた話が、米の収穫で盛り上がったのか突然やる事に。場所は我が家。

前日からヤル気満々。
どれが使えるかわからん、と杵を4つも用意。
明治40年製造の石臼も準備万端。
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そして当日。
大家さんのお姉さんがお手伝いに来てくれました。というかほとんどお姉さんが準備してくれました!
お姉さんの指示の元、餅米を蒸し、ついていきます。
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白い餅と餡入り、ふかしたさつまいもを一緒につく芋餅、ヨモギ餅。
みんなで丸めます。
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そしてできたてを食べる!つきたての餅はうまい!芋餅の旨さに目が飛び出る!
全部で3升つきました。

それからそれから。
大家さんは猟師でもあります。とりたての小イノシシをまるまる持ってきて頂き、捌いて食べる事に。
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そのまま囲炉裏部屋へ移動し宴会に。
囲炉裏って素敵。
ありがとう大家さん。素晴らしいお家を。お陰様で毎度楽しい宴となっています。
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(今回は変則的な囲炉裏の使い方です。)


美味しいお餅とイノシシと、楽しい大家さんと仲間たち。

とても素敵な休日の過ごし方でした。

薄刃の不良品

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、【鉈の勝秀】勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

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勝秀鍛冶屋では薄刃と呼ばれる刃物も製作しています。

十和地域には昔からある刃物で、和紙の原料である楮(こうぞ)を薄く剥ぐ道具だったそうです。ですが今は手のひらサイズなので野菜や果物の皮を剥いたり、畑での収穫に使われています。

 

今回練習として私も薄刃を20丁ほど作り時間外にコソコソと仕上げているのですが、刃を付ける(研いでいる)作業の時に、こんな不良品が出てきました。

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刃先がぽろぽろと欠けてしまいました。

さらにこんなものもありました。

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いくら研いでも切れる刃にならずおかしいと思い、爪で軽く押してみると簡単に曲がってしまいました。

 

心当たりはだいぶありますので、焼き入れ温度、焼き戻し温度が適正でない事が主な原因だと思います。

今日の事なので明日、師匠にも見せてなぜこうなったのか相談します。

 

それにしてもムラがあり過ぎる。不良品が多い。

もっとたくさん作って、師匠の作業を良く見て、研究したいと思います!

 

 

【鉈の勝秀】

勝秀鍛冶屋
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鹿狙い しかしかからず 仕方ない

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、【鉈の勝秀】勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

 

今回は狩猟の話です。(嫁の) 

 イノシシ・鹿の駆除期間も終了間近なためか、頑張ってワナを仕掛けています。

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仕掛けて良い場所も増えたようで、一人で山に行っては蛇におびえながらも、獣道を探しているようです。

 

「なんか、イノシシは山の下の方に降りてきているみたい。」

と、一丁前な事を話していますがどこまで正解なのか私にはわかりません。

 

現在使用しているワナは2丁(たった2丁しかないのかよ!)

一人最大30丁まで仕掛けられるのです。本当は。

たった2丁でも、一丁前に「獣と一対一での勝負だからいいんだ。」と言っています。

捕ってから言って欲しいものですが。まったく。

 

何度目かのワナをしかけて2日後、進展あり!

嫁から昼過ぎにメールが来ました。

 

嫁 ワナに鹿がかかった 

私(おお!ついに初獲物捕獲か!?)

嫁 痕跡あるも、捕獲ならず

私 ・・・( ゚Д゚)

 

結局逃げられたようです。状況を帰宅した私に説明してくれました。

「ワイヤーがね、木の所からビヨーっとね。こうなってね。」

「鹿がバーンとね。」

さっぱりわけが分かりません。

振り付きで語る状況から、ワナに鹿の足が深く踏み込まれずに浅くかかった様で、暴れた時に外れたのだそうです。

逃げられはしたが手ごたえを感じているようです。

 

次は初獲物、捕獲を期待したいと思います。

仕留める場面に呼び出されそうですが、私は怖いので行きません。

肉が食べたいだけなのです。

 

嫁、ガンバレー!

期待してお待ちください!

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、【鉈の勝秀】勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

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先月、東京の方から幅の広いタイプの剣鉈(皮剥ぎ)の注文を頂き、先日やっと納めることが出来ました。

その後わざわざ商品到着の連絡をしてくださり、剣鉈についてもお褒めの言葉を頂きました。

「こんなに素晴らしいものが届くとは思わなかった!」と、ニコニコとした声で話してくださいました。

 

うれしいです!

師匠も「喜んでくれたかぁ!」とその日何度繰り返し言った事か。とても喜んでいました。

勝秀鍛冶屋はこの為にコツコツと作っております。私も手伝える様になってきました。

 

納期は早くて一か月頂いております。注文が多い時は二か月の場合もあります。

すみません。

それに加え、まったく同じものを作る事も出来ません。

ですが機械を導入するつもりもありません。

 

今の作り方でできる限り早く納められるように努力をします。

大変お待たせいたしますが、これからもよろしくお願いします!

 

【鉈の勝秀】

勝秀鍛冶屋
〒786-0504
高知県高岡郡四万十町十川233-2

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新潟で玄翁鍛冶に出会う

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、【鉈の勝秀】勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

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10月6日~10月9日の間、新潟県三条市燕市が合同で「こうばの祭典」という大きなイベントを開催しました。

小さな町工場から大きな工場まで、ふだん見られない工場の中を見学でき直接話ができるイベントです。その中に鍛冶屋が10数件あり、去年に引き続き見学へ行きました。

 

初日、オノを作っている工場での見学が終わり次はどこが良いか相談していると、「近くに玄翁鍛冶がいるから行って見るといい。」という話を聞き、さっそく行ってみました。

※玄翁は「げんのう」と読み、大工が使う金づちの事です。

 

その鍛冶屋さんはイベントには参加しておらず突然の訪問をしてしまいましたが、快く鍛冶場へ入れてくださいました。

 

玄翁を作り続けて50年、大工さんがこの玄翁を持てるようになったら一流の証、というくらいの憧れの作品で値段もそれなりに高価ですが、数年待っても欲しいという方もいるそうです。

 

お邪魔している間たくさん話し、作業風景も見せて頂き大変勉強になりました。

話の中で勝秀鍛冶屋の事や鉈の作り方の事も話しました。

それから、

「三条の〇〇鍛冶屋の品物見てどう思った?すごいと思ったか?」

と聞かれ正直に、そんなにすごいとは思いませんでした、と答えました。

「そう思うだろうよ。」と。

 

同じように何件か聞かれ正直に答えていきました。そして、

「お前が勉強したいような事はここ(新潟)には無いからさっさと国へ帰れ!」

と言われました。

 

新潟にはお前の師匠のような人は居ないから側でしっかりと勉強しろ、ということです。師匠の方がずっと腕が立つと。

 

この言葉を聞けただけでも新潟に来た甲斐がありました。

その次の日も他の鍛冶屋を見学しましたが、あまり身が入らず…。

 

新潟から帰ってきて、やる気満々!

素晴らしい師匠の下で勉強が出来ている事を幸せに思い、一層精進してまいります!

 

 

(家に帰ってきて、もしかしてと鍛冶屋の本を見ると出会った玄翁鍛冶屋さんが載っていました。職人技を紹介するようなテレビにも出演している超一流の鍛冶屋でした。)

 

 

【鉈の勝秀】

勝秀鍛冶屋
〒786-0504
高知県高岡郡四万十町十川233-2

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男って字は「田」に「力」だ!

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、【鉈の勝秀】勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。.

 

四万十町協力隊として実は米作りもしています。

(協力隊の家族も参加しています)

品種は香りが良くて大変美味な「十和錦」という全国には流通していない、まぼろしの米です。

 

協力隊の田んぼは今年で3年目です。

しかし新しい協力隊には初めての米作り、私は2年目の米作りとなりました。

 

さあ、稲も収穫を待っています。

黄金に輝く稲穂!朝時から稲刈り開始です。  眠いですが・・・・f:id:kajiya40010:20161002221029j:plain

田んぼ指導をしてくれる方から、稲刈り機の使い方を教わっています。

なかなかコツがいる機械ですが、そこは要領がいい男なので、

すぐに慣れました。

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機械の凄いところは、刈ったら紐で稲を束にする機能がついているところ!

便利です。

 

しかし昔の人は鎌で手刈って、縄で束ねていたんですよね。

大変な作業だ。

一家総出、近所や親戚も集まる一大イベントだ。

 

刈った後は天日干しにします。

これも稲を干す稲木を立てるところから。

結構な力仕事です。男手が無いと出来ません。

男って字は「田」に「力」と書きますが、なるほど・・・と思いました。

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作業も午前中で終了し後は天日干しの稲が乾くまで3週間待つのみ。

最近、天気がパッとしない四万十町

雨が降る日が多いですが、晴れて欲しいものです。

 

うまい米が早く食いたい!

うちは土鍋でご飯を炊くんだぜ、いいだろう。うまい米は土鍋で炊くにかぎる!

 

※ 勝秀鍛冶屋では土鍋は作っていません。なぜって?鍛冶屋だからです。

地域おこし協力隊

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋の菊池です。


今日はちょっと地域おこし協力隊について思っていることを話たいと思います。

まぁ国の税金で生活しているもので、メディアから批判を頂く事は当たり前です。

現在、採用する自治体も増えておそらく3000人近くいるのではないでしょうか。
これからも増える一方だと思います。
その中でどれだけの人が、こうしたい、あーしたい、と考えをもって協力隊になっているでしょうか?

中には当然強い志しを持って来ている方もいます。
しかし私の知るほとんどは3年任期の間にやりたいことを見つけよう、とか、とりあえず3年は生活できる、程度の考えで来ています。


それなのに、Facebookやブログでは協力隊の扱いがひどいやら行政がなってないやら、偉そうな批判ばかりが目立ちます。

いやいや、あなたの力で変えれば?
何しに来たのですか?
と問いたい。

単純に目的を持って来ていないあなたが悪くて、変える力が無い自分を反省してください。

私たちの給料は国民皆さんの税金です。
無駄な使い方はやめましょう。
やる気が無いなら帰ってください。

そろそろみんなで考え直さないと地域おこし協力隊の存続に関わってきます。

もっともっと、頑張りましょう。