勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

タヌキ油、ジワジワきています!

タヌキの油がちょこちょこ売れています。

 


f:id:kajiya40010:20200302155353j:image

関東方面や遠くは北海道からも。

 

火傷に効くのは体験済みだけど、

飲んでみてどうなるかは不明

でも我々はそこまで身体が弱っていないし元気だ。

さて、誰に飲ませようかなぁ~

 

いた!いたぞ!

弱っている人が!

鍛冶屋見習いの母ちゃんと父ちゃんだ!

 

ものは試しに

一ヶ月前頃から飲ませてみた。

母も結構ノリノリでタヌキ油を飲む気満々!

母「これで元気になるなら飲む~♪」

さて、飲んだ効果は…

身内の自分が言うのもなんだけど

最近、活気があるというか、

電話から聞こえる声に張りがある。

 

やっぱり効くのかなぁ…?

信じる者は救われるのか?

何なのか?

よくわからないけど

母は調子が良さそうだ。

耳掻き一杯をオブラートに包んで毎日飲んでいる。

 

一方「鍛冶屋見習い」のお父さんは

タヌキ油を飲むことは嫌らしく、

勧めても一向に飲む気配はない。

 

で「その嫁」があげた

タヌキの毛皮が大層気に入って

自分が座る近くに置いては、毎日フカフカの毛皮を撫でているそうな。

しかも、

タヌキの毛皮に話しかけているらしいf:id:kajiya40010:20200302155456j:image

父「オマエ(タヌキ)は可哀想に目玉が無いね~ビー玉を入れてやろうか?」

 

頭が変になった訳ではありませんよ!

もともと生き物が好きなのです。

 

猫を飼ったり小鳥を飼ったりしていた父ちゃん。

タヌキの毛皮で癒やされているようです。

「鍛冶屋見習い」の父ちゃんは諦めて、

 

次はオンチャン(師匠)の奥さんに勧めてみよう

ちょっと話をしたら、以外と飲む気がありそうだ。

 

ちなみに、タヌキ油はどうやっても

タヌキ臭が僅かに香る。

鍛冶屋見習いは前から

「その嫁」が手に塗ると

「タヌキくっせー!タヌキ臭ぇ!」

とわめきます。

そんな人もタヌキ油を使って欲しい!

 

だから!

タヌキ臭を消すために、道の駅十和で

四万十ヒノキオイルを買ってきて、タヌキ油に数滴、混ぜてみた!

すると…

あんれまぁ~!

臭く無くなった!

鼻が良く利くオンチャン(師匠)に、匂いチェックしてもらって

「こりゃ、なんと匂わんね~」と合格!

 

ハンドクリームとしてお試しに作ってみた。

 

好評なら販売してみようかな

12ml、1個700円

 

あー!

暖かくなってくるこれからの季節!

御注意!

 

タヌキ油は、融点が低い

人肌で直ぐ溶けます。

すでに暖房無しの工房に置いていても

緩~いクリーム状です。
f:id:kajiya40010:20200302155925j:image

 

送って欲しい~!

と言う方がいたら、そろそろ

クール宅急便じゃないと

溶けちゃうかもしれません。

 

 

 

 おしまい

 

 

 

鉈の鞘を勉強中

こんにちは「その嫁」です

師匠の工房で毎日、鞘を作る練習をしています。
腰鉈の鞘がズラリ(色が違うのは剣鉈)
f:id:kajiya40010:20200227143302j:image

大体の形になっています。ここからは角を取って滑らかにしていきます。
f:id:kajiya40010:20200227143554j:image

鞘の入り口はしっかり、鉈に合わせた寸法にしていてキッチリ作っています。だからカッチリ鉈をはめ込んだら、鞘から鉈は抜けません。
f:id:kajiya40010:20200227143627j:image


鉈の鞘から柄までをコツコツ作っていったら
f:id:kajiya40010:20200227143351j:image

こんなオンチャン(師匠)のような、カッコイイ工房になって
f:id:kajiya40010:20200227143414j:image

職人の仲間入りが出来るかなぁ
f:id:kajiya40010:20200227143442j:image

本日3丁完成です。腰鉈
f:id:kajiya40010:20200302141602j:image

土州勝秀の銘も切りたてです。

ピカピカでカッコイイ
f:id:kajiya40010:20200302142003j:image

 

さあ、また明日も銘を切るそうな。

通い詰めて覚えよう。

 

その嫁、頑張るど~!

 

 

はい、おしまい

 

今宵はロミオとジュリエット

あーあ

先週、やっと静かになって

ヤレヤレ ┓( ̄∇ ̄;)┏

と思っていたら、また二日前頃から

発情?っぽい仕草をしている

わが家の猫(=^_^=) キンタロー

クネクネ、ゴロゴロ
f:id:kajiya40010:20200224190816j:image 

庭を見てソワソワ
f:id:kajiya40010:20200224190929j:image

またクネクネ、ギャオーン!


f:id:kajiya40010:20200224191018j:image 

ウオーン、ワオーン!

悶えています…(;´д⊂)

しばらくすると庭から

ニャーニャー

ウオーン!

来ていました。

オス猫!! ((((゜д゜;))))!

こちらを見上げています。

 

わが家のキンタローと外のオス猫

 

ロミオとジュリエットのように

ワオーン!

ギャオーン!

あぁ…キンタローさん、今宵は月は出ていませんよ。

 

どうしたんだよ…

やっぱり

卵巣取り残しなんじゃあないかなぁ…

 

 

 

おしまい

 

3匹の行先が決まりそう?

こんにちは「その嫁」です。

 

私の所には前年度よりも沢山、死んだタヌキが届いています。

しかし、

2月に入ってからはパタリと罠にもかからなくなり、いつも道路に撥ねられて転がっている事も無くなりました(コレは良いこと)

タヌキの行動パターンが春先になり変わってきたのかもしれません。

 

あ、届いたタヌキ達は私の手にかかり

毛皮と油に変化しました。


f:id:kajiya40010:20200220233603j:image

うわー

タヌキそのまま~!

 

コツコツと鞣し続けてなんと!f:id:kajiya40010:20200220233719j:image

トリオになりました~

このトリオは【罠にかかった】×2匹と、【車に撥ねられた】1匹で構成されています。

 

このトリオは行き先がほぼ確定しました。

刀鍛冶の鞴(フイゴ)の修理に使われる予定です。

鍛冶屋見習いと同じ使い方ですね

やっぱり鞴の中はタヌキの毛皮が良いみたいです。

これで何年も鞴の中でタヌキ達は活躍するのです。

 

行き先が決まって良かったのですが…

「その嫁」は、タヌキ達をここまで仕上げるのに苦労しているから、嬉しいけどお嫁に出すのがちょっと嫌なのです。

 

 

 

おしまい

 

 

 

 

 

 

師弟で仕事 久しぶりに見た

こんにちは「その嫁」です

やったーーー!

師匠復活!

モーター新品!

師弟コンビで仕事しています

でもでも注意~!

師匠復活したけど

「もう注文はこたわん(しんどい)」

と言っていて鉈の注文は受け付けないって。

そりゃそうだ

身体が1番大事だもの。

 

それはそれで、

f:id:kajiya40010:20200215095436j:image

剣鉈の部品を作っていて、師匠が弟子に叩いた部品を渡して「曲げろ」と指示しています。

 

やっぱり仕事をしている姿はカッコイイもんです。

f:id:kajiya40010:20200215094817j:image

師匠は「まだ調子が上がらん!」と言いながらも、さっさか仕事していますよ。
f:id:kajiya40010:20200215094842j:image

新調したモーターも「鍛冶屋見習い」がしっかり取り付けたからか?

絶好調です。
f:id:kajiya40010:20200215094905j:image


師匠の工房と「鍛冶屋見習い」の工房

それぞれで仕事をしてはいますが、お互いに行ったり来たりしています。

 

十川と鍋谷の勝秀鍛冶屋

 

師匠ちょっと復活!のお話でした

 

師匠への鉈の注文は受け付けていません。

ボツボツ作った物を販売するのみにとどまります。

 

 

おしまい

 

 

 

 

 

 

なんかモヤモヤ

最近気が付いた

「鍛冶屋見習い」が見つけた

某オークションサイトで勝秀鍛冶屋の剣鉈が売られている

 

値段見ると

ほほぅ~

という値段。

買った人の自由だから何してもいいけどさ。

勝秀鍛冶屋の勝秀

ヒデが英になってますーー!

字を間違ってる!

しかも鉈の柄!材が違うー!

木の種類間違わないでチョンマゲ

 

あと、別の人が出してた腰鉈

これも買った人の自由だからいいですが、

見ると鉈の刃がついていない(研いでいない)

ままで出品していた人もいたようです。

勝秀鍛冶屋は、

腰鉈は買った人が研ぐでしょ。

って考えで、刃を付けずに売ります。(送ります)

昔は山仕事の人が自分で研いでいたからです。

なので、

自分で研がない人は言って下さい。

買ってから、知らずに刃のついていない腰鉈を使って

「勝秀、全然切れね~!!」

って誤解しないでね。

 

勝秀鍛冶屋の鉈が欲しかったら直接連絡下さいませ。

…色々モヤモヤするなぁ

 

おしまい

 

松炭販売しています

お久しぶりです。

勝秀鍛冶屋の菊池です。

 

鉈や包丁を注文してくださった皆様、大変お待たせしてすみません。少しずつですが進めておりますのでもうしばらくお待ちください。

 

それと、師匠ですが体調を崩し昨年末頃に一度「鍛冶屋をやめる!」と宣言しましたが、復活しました。昨日モーターを新品に換えてまだまだやる気満々で私も嬉しいです!

 

という訳で、今は勝秀師匠と勝秀弟子の2ヶ所別々に存在しますので記事最後にそれぞれの連絡先を載せておきます。

弟子はまだ技術不足ですが御理解頂ける方はよろしくお願い致します。

 

話は変わりますが、炭です、松炭です。

松炭のストックがなんと3トン程あり、焼入れしか使わない勝秀鍛冶屋では十数年分以上あります。


f:id:kajiya40010:20200212194134j:image

まぁ悪くなるものではありませんが、今後も松の木が手に入る見込みも多少ありますので、積極的に販売したいと考えています。

 

鍛冶屋さん、個人で鍛冶を楽しんでいる方、10kgから販売致しますのでいかがでしょうか?

試しに使ってみませんか?


f:id:kajiya40010:20200212212224j:image

 

値段は…かなり安いハズです。電話ください。

 

松炭の件は弟子の方へ

 

勝秀鍛冶屋弟子(菊池)

高知県高岡郡四万十町十川1106-3

TEL08065540980

 

 

勝秀鍛冶屋師匠(松村)

高知県高岡郡四万十町十川233-2

TEL0880285429

 

 

 

猫がうるさい!

こんばんは…「その嫁」です

 

我が家は節分が過ぎた辺りから寝不足です。

眠たい

猫がうるさいんです、毎晩朝までギャーギャー大声で鳴きわめきます。

その猫というのが

我が家の猫(=^_^=)

キンタローです!


f:id:kajiya40010:20200210210607j:image

雑種メスです。

オデコが金色だからキンタロー

去年の10月下旬に避妊手術をしたのです。

が!(ΦωΦ)!!

騒ぎ方がおかしい

ギャーギャー鳴きながら
f:id:kajiya40010:20200210210545j:image

お尻をフリフリ、クネクネ…(=_=;)

求めています!コレ完全に求めているのですよ!

絶対にそうだ!

オスとイチャイチャしたいんだ~!!!

((((゜д゜;))))

手術してもそんなことあるのだろうか?

今は便利なスマホで調べると

どうも稀にありそうだ。

猫の卵巣取り残し…

そんな事は無いと思うけど

心配だから

手術した病院にも連れて行ったけど、卵巣はしっかり取ったそうな。

 

でもでもやっぱり、おかしいキンタロー

毎晩、あたしゃ寝不足だよ

暴れまくって障子を破って、毎晩一段ずつ梯子のように登る

昨晩は7段目まで登ってきた


f:id:kajiya40010:20200210211205j:image

あーあ

どうしよう

あと4段で登頂成功

障子も張り替えなきゃなんない。

誰がやるのよ?!

「その嫁」?…1人で?

「鍛冶屋見習い」やれ!手伝え!

と思いながら綴るブログ

 

障子はなんとかなるけどキンタローは何とかなるのか?!

今も叫び続けている

違う動物病院に行こうかな…と

不安にかられて本日

ブログ連投でございます。

 

おしまい

 

 

 

 

 

お久しぶりです! 鉈の柄(え)直します!

こんにちは「その嫁」です

お久しぶりです。2月も中頃に差し掛かりますが、明けましておめでとうございます。

本当にご無沙汰でございました。

 

年末からずーっと!パタリと止んだブログでしたが、その間も鉈屋の勝秀鍛冶屋は生きていましたよ。

わたくし「その嫁」も地道に時々サボりたくなりがらも木工をやっていました。

コレ!コレ!
鉈の柄(え)を作っていました。


f:id:kajiya40010:20200210204504j:image

「鍛冶屋見習い」に教えてもらいながら作ったのですよ。

初めて「その嫁」が作った鉈の柄です(^^)

お客さんが鉈の柄が壊れたから直してや~!

と言って持ってきたのです。

勝秀鍛冶屋だから、例のごとく薪から切り出して作りました。

コレが薪の状態。
f:id:kajiya40010:20200210125049j:image

ね本当に薪でしょ?コレはビワの木なので今回の柄に使った木とは違いますが、こんな感じの薪が柄の材料として保管してあるのです。この薪を

この形に荒削りします
f:id:kajiya40010:20200210153558j:image

鉈と電気カンナを使って形を決めていきます。んで、

鉈の柄にはまり込む部分に合わせて、木を削って溝を彫ります。

鉈を上から見たところです
f:id:kajiya40010:20200210153815j:image

鉈の一部が柄にはまり込んでいますよね。

コレが大変!

ピッタリハマるようにしないといけない!f:id:kajiya40010:20200210154020j:image

指で触ってちょっと低い位がいい。

設計図なんてありません。

何故なら、鉈は一から手打ち(ハンマーで叩きもしますが)なので、形が一つ一つ違うから!

全て感覚で作っていきます。

末広がりの形
f:id:kajiya40010:20200210154302j:image

握りの部分です。

f:id:kajiya40010:20200210154344j:image

曲線と左右対称な平面


f:id:kajiya40010:20200210154421j:image

刀身と柄のバランス


f:id:kajiya40010:20200210154603j:image

「カッコイイ!」と思える黄金比の様な物が勝秀鍛冶屋にはあるようです。

この黄金比から少しでもズレてしまうと、不思議ですが違和感を感じます。本当ですよ。

ん?かっこ悪いぞ?!となります。

 

師匠レベルになると一瞬見ただけで

「おい、ここちょっと削りすぎたな。」

と言われます。

今回の柄は師匠が言うには

「なかなか作ったやないか~」

「うん、握り(握った感触)もえいね。」

との事です。

良かった良かった

一方「鍛冶屋見習い」に言わせると

…「おんちゃん(師匠)は、「その嫁」に甘いんだよなぁ~」だそうです。

 

まぁ、兎に角

「その嫁」鉈の柄を作れるようになりました。

 

とここで、営業っぽくなりますよ。

鍛冶屋見習いは

鉈の柄の修理を受け付けます!

 

お宅に古い鉈眠っていませんか?

「その嫁」が

新しい柄に変えますよ~!

 

勝秀鍛冶屋の鉈の柄の特徴は

強さ&ガタつき無し!

まあ見て下さい。コレが鉈を上から見たやつ
f:id:kajiya40010:20200210155550j:image

次が下から見たやつf:id:kajiya40010:20200210155755j:image

更にお次は一般的な鉈を上から見たやつf:id:kajiya40010:20200210155952j:image
更に更にコレは下から見たやつ
f:id:kajiya40010:20200210160024j:image
お気づきになりました?一般的な鉈ははまり込んでいる所が下からも見えますよね。

 

勝秀鍛冶屋の柄は下の部分が抜けていない(見えていない)のです。

鉈は振り下ろして使いますよね?そんで堅い木なんかを切ったり削ったりしますよね。

って事は、下に向かって相当負荷がかかる

一般的な鉈のように、はまり込みが抜けていたら、次第に鉈がグラついてガタが来る。

勝秀鍛冶屋の柄はガタつきません!

 

アナタの家で眠っている鉈!

爺様の鉈!

オークションで買ったけども柄がダメな鉈!

人からもらった古い鉈!

どこかの山で拾った鉈!

勝秀鍛冶屋の鉈じゃ無い鉈!

 

そんな鉈を直します!修理します!交換します!(^^)


まずはご相談から

 

なんだか…締め方が法律相談窓口みたい…(=_=;)

 

おしまい

 

786-0535

高知県高岡郡四万十町十川1106-3

勝秀鍛冶屋 (弟子の方)

TEL 08065540980

 

 

 

 

 

 

 

2019年御礼

こんばんは、勝秀鍛冶屋の菊池です。

 

今年も一年大変お世話になりました。

皆様の力をお借りし無事に1年間過ごす事ができました。

ありがとうございました。

 

自分の工場もまだ完全ではないものの、ある程度鍛冶屋の仕事ができる状態になり、やっとスタート地点に立ちました。

これからも技術を磨き、さらに良い物を作れるよう努力いたします。

 

来年も引き続きご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

皆様良いお年をお迎え下さい。

ありがとうございました。

 

勝秀鍛冶屋 菊池

f:id:kajiya40010:20191231215508j:plain

 

 

 

ラジカセの巻

鍛冶屋の三男坊の所に

オンチャン(師匠)が壊れたラジカセを持ってきた。

「お~い、何かおかしいがよ。見てみて。」

オンチャン(師匠)のラジカセを直すことになった。

 

「わっかんね~!」

と言いながらも分解して


f:id:kajiya40010:20191212122612j:image
「オンチャン(スイッチ)押しすぎなんじゃね~か? 絶対に力入れすぎて折れてんべ?!」

 

突然、ラジカセから流れたラジオのクラッシック(結構な音量…)

スイッチ折れてませんでした。

直りました。

 

良かったね

 

 

おしまい

土州勝秀を切る!

こんにちは「その嫁」です

 

この短期間に色々ありまして

昨日の鉈の柄の話しと時系列が前後しますが、

鍛冶屋の師匠と奥さんから

「勝秀の銘は『その嫁』が切ったらえい!」

といわれ、満場一致で私が銘を切る事になりました。

 

薄々は「オラがやるんだべなぁ~」と思っていたのです。

何故なら「鍛冶屋見習い」からも

「『その嫁』が切ったらいいんだけどなぁ~」と言われていたからです。

 

そして先週、鍛冶屋の師匠が

「おい!作ったヤツ(見習いが作ったナタ)に銘を切っちゃるで!」

と工場に来たので早速。

 

師匠の工場に行って、土州勝秀を切ってもらいました。



いいですか?皆様方。

これは非常に珍しいのですよ~

1つの刃物が1つの工場で完成したのです。

そこが珍しいポイント!

他では作業効率を考えると分業制

それぞれの行程に、それぞれの職人がいます。

柄や鞘の木工専門、刃の部分専門、銘を切る専門…などなど

 

でも、勝秀鍛冶屋は一人で全部作ってしまう。

でもね、これは師匠までの話しになります。

何故かというと、

「鍛冶屋見習い」の土州勝秀は「その嫁」と合作になるからです。

う~ん、家族で作っているから一人で作っている。とも言えますが、

でもでも本当の一人では無いか。

 

まぁややこしい事は考えずに

「その嫁」は土州勝秀を練習中です。

まずは、書き順と文字の形を覚え込むのだ!

土州勝秀と赤い字で書いています。

変わった字体です。

オンチャンがお手本として書いてくれましたf:id:kajiya40010:20191204152425j:image

下の黒い字は「その嫁」が書いた物

だいたい覚えたら、鉄材に切るぞ

銘切りは左でタガネを持って、右手でトンカチを使う。


f:id:kajiya40010:20191204153435j:image


f:id:kajiya40010:20191204155122j:image

あちゃー

画像が横向きだ。

初めてタガネを使ったけれども難しいです。

タガネの跡がテンでバラバラ。

勝秀の「秀」は何とか読める程度

師匠のようにタガネがスーッと思うように動きません。

トンカチで打つ力も弱い。

「鍛冶屋見習い」に切る材を押さえてもらわないといけない。

「その嫁」の課題は沢山。

練習も一人でできるように何とかしないといけない。 

 

頑張るべ~!

あ、柄の時も同じ事言ったな?

やるしかねぇべさ。

 

おしまい

 

 

 

 

師匠登場!

こんにちは「その嫁」です

今回は
「鉈の柄が壊れたー!直して!」
と修理の注文が入ったので、木工専門見習い「その嫁」が奮闘しています。
出刃包丁の柄と同じように、薪から切り出して鉈の柄に形を整えていきます。
荒削りがだいたい済んだら。
…と、簡単に書いていますが色々あるんですよ、水平が出るように鉈で削ったりカンナをかけたり、ねじれが無いように等々

次はですね、
鍋谷の工場を飛び出して、十川の師匠の工場で作業します。
あそこなら道具があるから。

鉈の柄に刃が入り込む溝を掘るのです。
(大まかな溝を彫った後の画像ですが)
f:id:kajiya40010:20191210202947j:plain
コレが簡単なようで難しい。
鉈の柄にはまり込む部分の寸法を測ったら、木に墨付けをして、溝となる部分をドリルで穴を空ける。
空けたら道具を使って、削っていく。
f:id:kajiya40010:20191210203226j:plain
こんな道具です。
左から突きノミ、ノミ、ヤスリ…引っかくヤツ?、ノコギリです。

綺麗に溝を彫らないと、鉈がはまり込まない。
「鍛冶屋見習い」監修の元でゴリゴリッとやっていたら、
「おーい、居るがか?何?柄か?」
と師匠登場!
今日はおニューの野球帽をかぶって登場
柄をゴリゴリしているのを見ていた師匠は
「おい、ちょっと貸してみて」
柄の作り方の実技指導をし始めました(^^)
そこから、ヤル気スイッチが入った師匠。
「ユウ!ちゃんと教えちゃらなぁいかんぞ~」
と笑いながら言う(^^)
「ユウは意地が悪いで~(笑)!わからなかったらすぐオンチャンに聞きに来い!」
とまたまた笑いながら工場を去って行く。
かと思ったら、また様子を見にやって来る。
「まだ、彫りゆうがか?!オンチャンだったら、10丁は彫りゆうぞ!」
とニコニコして話す。
ご機嫌です。

そんなこんなで、手彫りで彫った溝に鉈を合わせて調整しながら、やっと完成
「その嫁」は1時間30分近くかかりました。

コレは溝に鉈をはめ込んで確認しているところ。
f:id:kajiya40010:20191210204919j:plain 

ピッタリ合わないとダメ
f:id:kajiya40010:20191210205044j:plain

溝が深すぎても浅くてもダメ
柄と鉈がツラツラ(平ら)でないといけない
f:id:kajiya40010:20191210205357j:plain

角をキッチリ合わせて隙間が無いようにしないと美しくない
f:id:kajiya40010:20191210205530j:plain


「オンチャン、できた~!!」
「オンチャン(師匠)なら、もう20丁は済んでる時間だね。」
と師匠に言ったら、師匠ガハハ!と笑っていましたよ。

なんだか師匠の工場に行くと師匠は元気が出るようだぞ。
また行こう。
鉈の柄を作らなきゃ行けないし
土州勝秀の銘も切らないと
師匠に教えてもらうことは一杯だ
頑張るべ。


おしまい

初めて見た!

こんにちは「その嫁」です。

先日、初めて見ました。
f:id:kajiya40010:20191209210042j:plain
雲海

四万十町十和は山の中だから、朝夜と昼間の気温差が大きい。 
日中、晴れる日は必ず朝は霧がかかる
朝靄どころではないぐらいの霧。
こんな霧の日は絶対に雲海Day
霧の上はお日様が照っているはず。
f:id:kajiya40010:20191209210342j:plain

四万十町十和に来てから鍛冶屋の師匠が言っていました。
「朝、山の上に登ると雲海がバァ~っとねぇ~」
凄いんです。

だから「鍛冶屋見習い」が師匠に倣って行ってきたそうです。
やっぱり凄かった!
「鍛冶屋見習い」の弟子の「その嫁」も
「鍛冶屋見習い」に倣って行ってきました。
f:id:kajiya40010:20191209210647j:plain
綺麗でしたよ
そんなに高い所には登っていません。
朝8時頃でも充分見られる
身近な雲海の話しでした。

おしまい

道具がそろい踏み!

こんばんは「その嫁」です

最近は鍛冶屋の道具が集まりだしてきて、道具の置き場が無くなり流石の「鍛冶屋見習い」も
「やべぇ、そろそろ置き場がねぇ。」と言っています。

一方で「その嫁」は件の出刃包丁とは別注文の、包丁の箱を2つ同時進行で作っています。
納期は午後です。
急げ急げ!すまん!「鍛冶屋見習い」!
アナタのことは手伝えない

「鍛冶屋見習い」は黙々と作業を進めています。
そして!
f:id:kajiya40010:20191127001633j:plain
道具は壁一面にズラリ
鍛冶屋らしくなったでしょう?
色々ありますよ。
サビだらけの道具を焼き入れして使えるように復活させました。
f:id:kajiya40010:20191127001835j:plain
いつか使われる日を待っている道具達。

さぁ!「鍛冶屋見習い」この白い壁が煤で真っ黒になるようにガンガン作っていくぞ!

では、おやすみ。

おしまい