毎週日曜日と祝日に「道の駅とおわ」にて師匠の刃物を直接販売しております。
作り手が直接お客さんと話をしながら販売をすることは、お客さんの疑問に答え、ニーズを知り、作り手としても難しさやこだわりを伝える唯一の場だと思いますので、私が作れるようになってからも色々な場所で直接販売をしたいと考えています。
先のとがった剣鉈、長方形の腰鉈、手前にあるのが薄刃と呼ばれるこの地方独特の刃物で、野菜や果物の皮を剥いたり畑で使ったりもするそうです。
鉈は柄の形や木の種類もいくつかあり、鹿角でも作れます。紐が付いている鞘は桜の皮が巻いてある高級品です。
鉈類は¥12,000~¥20,000程ですが、手間と時間を考えるともっと貰わないと割に合いませんが、師匠が「良いんだ!」というので良いのです。私が作り始めたら値上げの可能性が大です。薄刃は¥1,200前後。
ちなみに最近道の駅に並んでいる刃物は私が研いだものですので切れるかどうか。
今日の作業の話ですが、鉈の銘切りを行いました。銘を切って完成となります。
師匠は両手を使うので私の役目は剣鉈を押さえることです。
「土州 勝秀」と切ってあり土州は高知土佐の事、勝秀は先代の名前です。まったく読めません。
見事に切られた銘ですがタガネ一本で切っていることに驚きました。
「研ぎが大事なんだ」と師匠は言いますが、素人の私には正直分かりません。
読もうとしても読めないし、書こうとしても書けないし、書き順も難しくてさっぱり覚えられません。しかしこれも出来るようにならないと…。
いったい何年掛かるのだろうか。
そんなこんなでもう二ヶ月も経っている。
【鉈の勝秀】
勝秀鍛冶屋
〒786-0504
高知県高岡郡四万十町十川233-2
TEL 0880-28-5429