勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

柄も鞘も MADE IN SHIMANTO!

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

勝秀鍛冶屋で修行を始めてから7か月が経ちました。
もう7ヶ月!

その割に上達しておらず、正直少し焦っています。他と比べることが出来ないので分かりませんが、遅れている気がします。

ですが焦ってもしょうがないので少しづつ覚えていきます。

 

鍛冶屋見習いとなって7ヶ月ともなると、他の鍛冶屋も気になり色々と調べたり見学させてもらったりします。

そこで勝秀鍛冶屋との違いを知ります。

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柄と鞘まで作る事が当たり前だと思っていましたが、そのような木工までやる鍛冶屋は少ない事を知りました。

 

ましてや勝秀鍛冶屋は柄に使うエンジュ、カシ、ヤマグワ、ヒイラギ、鞘に使うホオノキ、ヒノキ、これらの木材を地域の山師から頂く完全な MADE IN SHIMANTOです!

 

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写真はエンジュという木です。皮付きの木材から柄を削り出し、作業の多くは鉈を使います。

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握りやすく、デザインの良い柄の作り方も覚えなくてはなりません。

師匠の作ったものを見本に私も削っていますがまだ完成形が頭に入っておらず、うまく削ることができません。

カッコイイものを作るには相当な時間が掛かりそうです。

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鞘も板材から切り出します。溝の彫り方などは工夫がされています。

手前に写っている鞘は剣鉈用でホオノキです。ホオノキは刃物に優しく錆びにくく、昔から刀には必ずホオノキで作った鞘を使用しているそうです。

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火造りや研ぎ、さらには木工と覚える事が多く大変ですが、自分で作れるようになった時を思うとニヤニヤとしてしまいます。

その日が早く来るように努力します!!

 

 

 勝秀鍛冶屋
〒786-0504
高知県高岡郡四万十町十川233-2
TEL 088-028-5429