勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

ちょっとお山へ、桜の皮を探しに。

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋の菊池です。

高知県に来てから色んな知識が増えました。やはり山に囲まれている為に山に関わる機会が多くあります。
鍛冶屋の鉈の鞘や柄も近くの山から頂いています。

みなさんは「つちのひ」をご存じでしょうか?
私は高知に来てから知りましたが、山の木を切ったり、土いじりをしてはいけないのが「つちのひ」だそうです。
言い伝えだけではなく、実際に切った木が腐りやすかったりと影響があるようです。
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そんな「つちのひ」に入る前に、鍛冶屋で作る鉈の鞘に巻く山桜の皮を探しに行きました。

山師匠(炭焼き師匠)とハンター嫁と3人パーティ。
山師匠のリードで桜の木まで進んで行きます。途中、鳥がいれば嫁が撃つ作戦で。
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なかなか急なところを登って行きます。

桜の皮は貴重品で、肌が綺麗で適当な厚さが無いと鞘に巻くことが出来ません。
その為、桜の皮を巻いた鞘は他よりは高級品として発売しておりますが、人気がありすぐに売り切れてしまいます。

しばらくして目的の桜の元へ。
前に鍛冶屋師匠に使える部分の選び方と剥がし方を教わっていたので見てみると、少しですが使えそうかところがあった!
ノミとハンマーで丁寧に切り取ります。
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木の元でも先でも使えそうなところは頂きます。
一部切り取る程度ならば木のダメージは少なく元に戻ると山師匠から教わりました。

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結果この日は3本の山桜から約5丁分取ることができ、鍛冶屋師匠もご満悦でした。

この皮から最初の写真のような美しい艶が出るのだから驚き!
その細工の仕方も覚えないといけない!

嫁の鉄砲の出番もなかった。