こんにちは「その嫁」です。
鍛冶屋で使う松炭を作り始めて1年が経ちます。山から松の木を取って来て、炭窯に入れやすいように割って、炭窯に詰めて、火を付けて、止めて、塞いで、冷めてから炭出ししてと、いちから説明してもくどいだけ~!
炭だけにスミません~
1年で4回炭焼きました。1回で450㎏前後の炭が出来あがります。大体トータルで1800㎏は作った事になります。まだ焼いていない松の木があと2回焼く分あるかないか位。焼いて焼いて焼きまくろう~!
しかし「その嫁」は肝心な事を「鍛冶屋見習い」から確認していなかった。
その嫁:「ねぇ、そういえば鍛冶屋で使う炭の量はひと月、どの位だのさ?」
鍛冶屋見習い:「え?15㎏位かな。年間で180㎏かな。」
その嫁:「へ?」
1800㎏もある松炭…10年分?!(ΦωΦ)!!
このまま一生分を作るつもりなのだろうか?髭だらけの「鍛冶屋見習い」の顔を見ても「縄文人みたいな顔…」としか頭に浮かばない…
この大量の松炭、置き場が無い!どうにかして売らなきゃ次の松炭が焼けない。道路沿いの空き地には焼く前の松の木を置かせてもらっています。みんな道路を通る度に「鍛冶屋見習い」の松の木だって知っているから目に付く。みんな心配になる。
みんな其の①:「あの松の木腐りやせんかね?キノコが生えてるぞ!大丈夫か?!」
心配かけてごめんなさい。キノコが生えだした木は松の木に混ざって置かれている桜の木なの。
みんな其の②:「あれほど雨ざらしで置いちょって構わんが?」
心配かけてごめんなさい。大丈夫なのです。炭焼きしている物知りオンチャン曰く「松の木はなんぼ置いちょっても炭には一向構わんけんね~」だそうです。
でも流石に物知りオンチャンも3月に入ったら「あの松の木、(炭)焼けや~」と言い出しました。
でもね、でもね。
1800㎏の内、数百㎏は販売したよ。工業高校でたたら製鉄を授業で行うために松炭が必要なのだそうです。そして他もやっぱりたたら製鉄や鍛冶屋の同業者。
あ~れ~?!やっぱり使い方は同じ。普通にキャンプや七輪には使えないんですって!
何故かって火力が強くてバチバチ爆ぜる。実際使ってみたけど火の粉が飛んできて上着のモンベルに穴が空いた(*_*;
だから普通に使う用には売れません。業務用です。
あ、陶芸でも松炭は使うようです。
アワワワワ~(;゚д゚)
販売先を確保するか、欲しい人をピンポイントで探していこうか。どうやって探そうかな。どうするべ。
あ~困った松炭。まいっちんぐ。
おしまい
【鉈の勝秀】
勝秀鍛冶屋(松村)