勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

タヌキの毛皮の作り方

こんにちは「その嫁」です

【タヌキ拾ったわよ】で紹介したタヌキの続きを昨日から始めています。

前回まではタヌキの毛皮を剥いで塩漬けタヌキにしました。

んで今回は3日ほどほったらかしにしています。

こんな状態です。

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塩漬けタヌキ。

塩まみれです。

匂いは…例えると…

スルメが水で軽く戻されて時間がたったような。生臭い匂い

塩漬けにする事で皮下の薄い膜が固まるのです。私はこの状態が扱いやすいのです

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塩漬けにして袋にいれて密閉していたから、虫も逃げ場がなくて死んでいます。

この黒い点はダニの死骸です。
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さて皮の内側を綺麗にしよう。

と、取りかかっていましたら…

(ΦωΦ)!

「鍛冶屋見習い」が

「くっせー!!タヌキやってんべ~?!!」

と大声で叫んでいます。

え?離れていても臭いのか?

「オレの鼻はタヌキの匂いに敏感なんだよ!くっせー!!」
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あーやかましい。

年中無休で鼻炎なのにタヌキには敏感ってが?

「鍛冶屋見習い」が騒ぐので戸を閉めようf:id:kajiya40010:20200420133520j:image

さてさて

内側を綺麗にしています。

どのような状態にするかというと、 

膜を刃物なんかで削いでいきます。

画像の左手側に寄った皮みたいな物が膜。 それを取っていくと

皮が青白いような状態になっています。
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塩漬けすると膜と皮に隙間が出来て、

上手いこと引っ張ると剥がれます。

イカの皮を取るような感じ。
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調子に乗っていると

膜が全部剥がれずに残ってしまいます。

こうなると面倒
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でも取らないと水で洗う時ズルズルするし、

鞣すときに膜が邪魔して皮が柔らかくなりにくい。

乾くとホントにスルメのようになってしまう。

 

 

そんな事をして約3時間近くチマチマ作業をして

これだけ綺麗にしました。
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空気が乾燥してオマケに風が吹いていたので

作業中からドンドン皮が乾燥していきました。

ゴワゴワです。

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あー疲れた。

作業はこれでおしまい。 

 

 

んで明けて今日。

タヌキを洗濯しました。

かなり汚いので私はホームセンターで売っている、作業着用の洗剤を使って二度洗いしています。

洗った後がコレ
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内側は生っぽい状態。

虫の死骸や抜け毛が付着していますが

乾いたら取れるので構いません
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洗った直後の皮にしっかり焼ミョウバンをまぶします。

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この時、焼ミョウバンはケチってはいけません。

ミョウバンをケチると毛皮が傷むのか、毛が抜けたり腐ったような匂いがするのです。

 

ミョウバンをまぶしたら、皮と皮がくっつかないように広げて、

皮の内側にタオルを噛ませて、しっかり乾燥するまで外に置いておきます。 

 

乾燥するまでは時々ひっくり返したりして、まんべんなく乾くようにしてください。

ほったらかしにするとカビが生えて毛皮がダメになります。

 

はー

長い。

毛皮が完成するまで長い道のりだぁ~!

 

おしまい。