勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

全行程9時間半Death(デス)!

こんにちは「その嫁」デス! 

私は…

某民放で高視聴率を叩き出している

バンカーの倍返しの沼に再度はまり込んでいます。

もう一度言います

「その嫁」Death!

こりゃ、その嫁死亡じゃないか…

 

そうなんです!

8月30日の日曜日

「その嫁」Death!しそうな程

大変な思いをしました。

それは

なんとなく「鍛冶屋見習い」の前で呟いた一言から物語は始まります。

三嶺(サンレイ)登りたい…」

三嶺(サンレイ)】とは四国の山のことです

四国を瀬戸内海側と太平洋側に

分断するかのように横たわっている山々の1つなのです

 

「鍛冶屋見習い」はその一言を覚えていたようで

「明日、三嶺行くべ」

と唐突に言い出しました。

完全に【そうだ京都行こう】の気軽さです

「その嫁」は「鍛冶屋見習い」のいつものパターンに慣れているので

「じゃ、行くべがw」となるのです

もう完全に変人です

午前3時起床

御飯を炊いてオニギリをこさえる

出発は4時30分

高知県香美市の山奥まで走り出す

四万十町十和は高知の西側

香美市は東側

片道3時間近くかかります

途中主要道路が土砂崩れで、まさかの通行止め

迂回してやっと着いた登山口

標高約900メートルからスタート

時刻は8時30分過ぎ

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山登りには少し遅い時間です

既に先客の車が数台、駐車場を埋めています

「やっぱりオラ達(出発)遅いな」

「そうだな、意外と人来てんだな」

など会話をしながら歩き出す

小さく見える川を高い所から見下ろしながら山頂を目指す

「その嫁~今回は山嶺行って隣の西熊山行って下って来るコースだから」

「はーい結構歩くね」

「登り4時間くらい、帰りは3時間半かな」

その嫁「…結構(距離)あるなぁ」

しかし何とかなるだろうと

お気楽に考え登り続ける

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綺麗な景色に感動して

目指すは三嶺&西熊山

かなり登った

高い


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自分達の居る山の稜線が渓谷を挟んで向かい側の山々と同じ位まで近付いてきた

鍛冶屋見習い「あの小さく見える小屋の所まで行くから」

え?(゚Д゚)…マジっすか

確かにルート確認しましたけど

距離あるぞ

今居る山の向こう側


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Uの字をなぞる様に、

尾根づたいに登って下って行くのね…

山嶺すら、まだまだ先

僅かばかり不安を抱えて登り続ける

しかし「その嫁」アホなので

綺麗な景色が見れたら不安なんて何処かに行ってしまう


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ヒイヒイ言いながら

日頃の運動不足と食べ過ぎを呪い後悔しながらひたすら登る

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もう全身汗だく

顔面は汗まみれで手で触れるとザラザラする自分の塩分で粉ふき芋状態

もう山頂?

まだ?腹減ったー!

と喚きながら

遂に三嶺登頂! 

時刻は13時


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他の登山客も到着して思い思いに過ごしています

我々はオニギリを食べて再出発

続いて西熊山を目指す

疲れていたのにオニギリでパワーチャージしたから全行程8時間登山って事は頭の片隅にしかありません。

これが危ないのです

長~い笹藪をかき分けて


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まだ?西熊山まだ?まだ?

とフウフウ言いながら


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何とか辿り着いた西熊山


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気温は低いので体力はそこまで奪われていない気がする。

またオニギリ食べて行こう

後は帰るだけだ!

…帰るだけ。

このフレーズが危ない

帰るだけって

延々と登り続けた山を下るんですからね

「鍛冶屋見習い」道を確認して下りながらこんなことを言う

「あれ~?俺見誤ってた。下り40分短縮されるかと思っていたけど全然違うや~」

ん?

時間がかかる?

なんだか雲行きが怪しくなってきましたよ

本当に空も雲が濃くなってきました


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「どうか雨が降りませんように」

カッパ持っているから濡れはしませんが

山の状態からすると(説明省きますが)

雨が降るとちょっと怖いことになりそうなのです。 

向かい側で見た、1つ目の山小屋に到着し小休憩


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時刻は15時

結構時間がかかっています

気持ちを奮い立たせて

「気をつけて帰ろう!」

ところが急な下り

足元は凸凹のガタガタ

崖の様な斜面を滑り落ち無いように慎重に

下る…

もうスマホで景色を撮影する気力はありません。

ここからは文章のみでスミマセン

兎に角

山は下りの方が負担が大きいのです

「その嫁」歩きすぎて膝がおしまいDeath!

来ました!

登場しましたDeath!

本当に危なかったです

(ふざけ過ぎると怒られるのでDeath!もう使いません)

長い帰り道でした

下って下って

登って下って登ってを繰り返して

やっと最後の山小屋に来ました

「その嫁」満身創痍です

山の中で鹿の群団に遭遇しピーピー鳴かれても狩猟ババァの血は一滴も騒ぎませんでした

(;´д⊂)

「鍛冶屋見習い」は元気で御座いますよ

そうこうしていたら

どしゃ降りの雨!

カッパ着用

後はホントに1時間もかからずに帰られる!

頑張れ行くしか無い

(オニギリまだまだあります。

水も火もあるし装備は万端、体力と天候などを考えたら野営も覚悟しました)

高知に来てから5キロも肥え

運動もせずに食べまくる…そんな日々を猛省しながら進みました

しかし猛省しつつも

「景色は良かったね~」

「楽しかったね~」と振り返りながら歩き、

見えてきました!

登山口の公衆便所!

間違いありません

ほのかに香る便所臭

幻覚では無いのです!

 

やっと念願の登山口まで帰ってきました

時刻は18時

危なかったです

回りは薄暗い

ホントにホントに

2人無事に帰って来られて良かった~ 

 

次回は山2つ登らない行程でお願いします 

全行程時間にプラス1時間半追加して計算してください

「鍛冶屋見習い」お願いします

 

え?…「「その嫁」が毎日、鹿取りに行ったらいいんだよ体力つくべ」

だとさ…

チーン(゜-゜)

 

 

おしまい

 

山は本当に綺麗な所ですが

容赦なく命を取られる怖い場所です

己の体力と技量を充分に把握し

余裕を持った計画を立て

装備は万端にしてお出掛けください 

状況によっては無理して進まないと言うことも大事ですね…

無事に帰ってきたから言えることですが。

 

人に迷惑をかけることにならなくて良かったです。

 

ホントにおしまい