勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

誤作(ゴサク)した後の話

おばんでーす「その嫁」でーす!

前回は鞘をすべて誤作(ゴサク)してしまい、

慌てて作り直しした鞘が完成しました(^^)

鉈一つ一つ寸法が違うので合わせることが大変です

この鞘は山(鞘の出っ張っている部分)の木目を合わせています

綺麗にできました 

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今回は小さい剣鉈以外は全部オラが作りましたよ~
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鞘を作ってドキドキしたのが  

完成した鞘に鉈が入るか試す時!

鉈は㎜ミリ単位でサイズが異なるので

キッチリ寸法を合わせて作ると…

鞘に収める時に

「あれ?キツくて入らない」となるのですが

「鍛冶屋見習い」曰く

「中をしっかり取って(削って)ない所為で入らないならアウト!でも、

背中を少し削ってみて調整したらいい」

と言うことで削ってみます

こんな風に削る棒で引っかきます
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削る棒はこんな形

デッカイ鉄の耳掻きに見えます
コレで耳掻きしたら血だらけになります

怖い怖い
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何度か削って少しずつ合わせていきます
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始めは鞘に鉈を収める時は

「ん?キツい!」と感じます。

それでいいんです。

鞘は使っているうちにシノギの部分が少しずつ減ってきます。

鉈も研いで使うから減ってきます

何十年も使うとユルユルになって合わなくなります

そうなったら鞘は作り直せばいいんです

勝秀鍛冶屋の何十年も使える鉈の秘密の一つです。
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そして余談、

コンクリート待ちだった鍛冶屋の床(トコ)は無事に直りました(^^)
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かなり、床(トコ)が上に上がりました。

何回か使いましたが問題なさそうです。

 

良かった良かった

 

 

 

おしまい

 

〒786-0535

高知県高岡郡四万十町十川1106-3

勝秀鍛冶屋(弟子の方)

菊池祐

電話080-6554-0980

休み 日曜日のみ

※ 遠方よりお越しの際はご事前にご連絡下さい

たま~に集落の祭りや師匠の所に行ったりしていて不在の時があります。