こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。
先日、新潟県三条市と燕市で行われた「工場の祭典」というイベントに行ってきました。
「工場の祭典」は68件もの町工場が工場内を開放し、説明を受けながら見学ができるというイベントです。その中に鍛冶屋が13件も入っており、他地域鍛冶屋と話ができる貴重な機会と考え勉強の為に参加しました。
作るものが違っても同じ鍛冶屋ですので共通する部分が多くあり、勝秀鍛冶屋との製作方法の違い、設備の違い、販売法方など聞きたいことが山ほどありました。
イベントでは実際の作業も見せて頂きました。まったく無駄のない手際の良さです。
商品の製造工程の説明や展示の仕方なども、大変勉強になりました。
勝秀鍛冶屋と同じ様に2,3人の工場から、工程別の流れ作業で大量生産する大人数の工場まで、9件の鍛冶屋を見学できました。
見学した鍛冶屋に共通する驚いたことは、素材や熱処理に対する科学的な知識が豊富な事です。
もちろんコツやカンに頼ることの多い職人の世界ですが、それを裏付ける知識の多さに驚きました。私は工業高校を出て、以前の仕事で機械加工を行い多少の知識はあると思っていましたが、三条の鍛冶屋はその程度の知識は当たり前で、さらに科学的になぜそうなるのかを説明できます。工業系の大学生に説明できる程の知識を皆お持ちだそうです。
さらに三条のほとんどの鍛冶屋に顕微鏡があり、何か不具合があると使用し原因究明の為に研究を行うそうです。
私も見習い、技術はもちろんですが材料や熱処理などの知識も自ら勉強をして深めていこうと改めて思いました。顕微鏡の購入を考えています。
今回、たくさんの鍛冶屋を見学し、職人さんと話しをし、多くの事を学び大変勉強になりました。あまりにも素人な質問しかできなかったので、勉強をして来年はもっと深く技術的な話、知識的な話をしたいと思います。ありがとうございました。
いつか三条の鍛冶屋に自信を持って見てもらえるモノを作りたいです。