こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。
昨日、テレビ高知の「イブニングkochi」という番組で鍛冶屋見習いとして紹介されました。
デカい事を言っていますので口だけにならないように頑張ります。
今日は炭の話をします。
四万十町は山に囲まれており森林率は90%近くになり、当然のように特用林産物の生産が盛んで、キノコやタケノコ、栗などが名産品となっています。
同じく特用林産物で盛んに生産されたもののひとつに、「木炭」があります。
昔は山に入り、木を切ってそこに炭窯を作り、木炭を生産し、また次の山へ、というように山を移動する木炭専門の生産者がいたそうです。
また個人で生産していた方も多く、今でもたくさんの炭窯が残っています。
なぜ炭の話をしているかというと、勝秀鍛冶屋では大量の木炭を使用するからです。
「鍛冶屋だから当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、木炭を使う鍛冶屋は少なくなりガス、電気、石炭が変わりとなっています。
勝秀鍛冶屋では木炭でも松の木で作った炭だけを使います。
師匠いわく、「松炭は柔らかく燃える。」と言います。
見習いの私が理解するには難しい表現ですので自分なりに考えると、松は空気孔が大きく火付きが良く、火力調整も容易で扱いやすいからではないかと思います。
松炭は火持ちが悪く一般的な使用には不向きとされており、ほとんど生産されていませんが、鍛冶屋には必要なものなので特別に松炭を作ってもらっています。
今回、木炭生産者の方のお手伝いをしながら炭焼を勉強しましたので、その模様を次のブログに書きたいと思います。