勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

砥ぐって奥が深い

「その嫁」砥いでます

外が暗くなってきても砥いでいます。
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何を砥いでいるかと言うとタガネ(鏨)
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明日、銘を切りたいから砥いでいるのですが、何がどう砥げているのか?正直良くわかりません。
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平ら面をしっかり取って、左右均等に

山の形も均等に角をしっかり立てて

等など色々と考えていますが、納得が行くまで砥ぐとなると、一本のタガネに時間を要する時もあります。

20分程で終わる時もあれば、一本にやたらと時間を割く時もある

実はタガネは全部で5本あって、磨きの鉈だと2丁〜良くて3丁、銘を切るとタガネは大体だめになって、
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次のキンキンに砥いだタガネと交換します。

何丁も銘を切る時は本数を計算をしないと、切れるタガネが無くなってしまう事もあります。

黒打ちだと酸化皮膜が邪魔をして、目一杯力を込めてタガネを打つから、一丁に銘を切っただけでタガネは切れなくなります。

 

どうすれば上手く砥げて、何丁も銘を切れるタガネになるのか??と考えながら砥いでいますが

良くわからん❗と言うのが今のところの結論。

 

 

ノミも難しいカンナの(鉋)の刃もかなり難しい。

自分の道具だから自分で砥ぐのだけれど

砥ぐ世界ってのは奥深すぎ

 

 

おしまい

ちなみに砥の粉が爪の間に入って、

皮膚がカッサカサになって、指先が割れてきます。
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砥ぐ世界って厳しいーーー!

 

ホントにおしまい