勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

2019年御礼

こんばんは、勝秀鍛冶屋の菊池です。

 

今年も一年大変お世話になりました。

皆様の力をお借りし無事に1年間過ごす事ができました。

ありがとうございました。

 

自分の工場もまだ完全ではないものの、ある程度鍛冶屋の仕事ができる状態になり、やっとスタート地点に立ちました。

これからも技術を磨き、さらに良い物を作れるよう努力いたします。

 

来年も引き続きご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

皆様良いお年をお迎え下さい。

ありがとうございました。

 

勝秀鍛冶屋 菊池

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ラジカセの巻

鍛冶屋の三男坊の所に

オンチャン(師匠)が壊れたラジカセを持ってきた。

「お~い、何かおかしいがよ。見てみて。」

オンチャン(師匠)のラジカセを直すことになった。

 

「わっかんね~!」

と言いながらも分解して


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「オンチャン(スイッチ)押しすぎなんじゃね~か? 絶対に力入れすぎて折れてんべ?!」

 

突然、ラジカセから流れたラジオのクラッシック(結構な音量…)

スイッチ折れてませんでした。

直りました。

 

良かったね

 

 

おしまい

土州勝秀を切る!

こんにちは「その嫁」です

 

この短期間に色々ありまして

昨日の鉈の柄の話しと時系列が前後しますが、

鍛冶屋の師匠と奥さんから

「勝秀の銘は『その嫁』が切ったらえい!」

といわれ、満場一致で私が銘を切る事になりました。

 

薄々は「オラがやるんだべなぁ~」と思っていたのです。

何故なら「鍛冶屋見習い」からも

「『その嫁』が切ったらいいんだけどなぁ~」と言われていたからです。

 

そして先週、鍛冶屋の師匠が

「おい!作ったヤツ(見習いが作ったナタ)に銘を切っちゃるで!」

と工場に来たので早速。

 

師匠の工場に行って、土州勝秀を切ってもらいました。



いいですか?皆様方。

これは非常に珍しいのですよ~

1つの刃物が1つの工場で完成したのです。

そこが珍しいポイント!

他では作業効率を考えると分業制

それぞれの行程に、それぞれの職人がいます。

柄や鞘の木工専門、刃の部分専門、銘を切る専門…などなど

 

でも、勝秀鍛冶屋は一人で全部作ってしまう。

でもね、これは師匠までの話しになります。

何故かというと、

「鍛冶屋見習い」の土州勝秀は「その嫁」と合作になるからです。

う~ん、家族で作っているから一人で作っている。とも言えますが、

でもでも本当の一人では無いか。

 

まぁややこしい事は考えずに

「その嫁」は土州勝秀を練習中です。

まずは、書き順と文字の形を覚え込むのだ!

土州勝秀と赤い字で書いています。

変わった字体です。

オンチャンがお手本として書いてくれましたf:id:kajiya40010:20191204152425j:image

下の黒い字は「その嫁」が書いた物

だいたい覚えたら、鉄材に切るぞ

銘切りは左でタガネを持って、右手でトンカチを使う。


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あちゃー

画像が横向きだ。

初めてタガネを使ったけれども難しいです。

タガネの跡がテンでバラバラ。

勝秀の「秀」は何とか読める程度

師匠のようにタガネがスーッと思うように動きません。

トンカチで打つ力も弱い。

「鍛冶屋見習い」に切る材を押さえてもらわないといけない。

「その嫁」の課題は沢山。

練習も一人でできるように何とかしないといけない。 

 

頑張るべ~!

あ、柄の時も同じ事言ったな?

やるしかねぇべさ。

 

おしまい

 

 

 

 

師匠登場!

こんにちは「その嫁」です

今回は
「鉈の柄が壊れたー!直して!」
と修理の注文が入ったので、木工専門見習い「その嫁」が奮闘しています。
出刃包丁の柄と同じように、薪から切り出して鉈の柄に形を整えていきます。
荒削りがだいたい済んだら。
…と、簡単に書いていますが色々あるんですよ、水平が出るように鉈で削ったりカンナをかけたり、ねじれが無いように等々

次はですね、
鍋谷の工場を飛び出して、十川の師匠の工場で作業します。
あそこなら道具があるから。

鉈の柄に刃が入り込む溝を掘るのです。
(大まかな溝を彫った後の画像ですが)
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コレが簡単なようで難しい。
鉈の柄にはまり込む部分の寸法を測ったら、木に墨付けをして、溝となる部分をドリルで穴を空ける。
空けたら道具を使って、削っていく。
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こんな道具です。
左から突きノミ、ノミ、ヤスリ…引っかくヤツ?、ノコギリです。

綺麗に溝を彫らないと、鉈がはまり込まない。
「鍛冶屋見習い」監修の元でゴリゴリッとやっていたら、
「おーい、居るがか?何?柄か?」
と師匠登場!
今日はおニューの野球帽をかぶって登場
柄をゴリゴリしているのを見ていた師匠は
「おい、ちょっと貸してみて」
柄の作り方の実技指導をし始めました(^^)
そこから、ヤル気スイッチが入った師匠。
「ユウ!ちゃんと教えちゃらなぁいかんぞ~」
と笑いながら言う(^^)
「ユウは意地が悪いで~(笑)!わからなかったらすぐオンチャンに聞きに来い!」
とまたまた笑いながら工場を去って行く。
かと思ったら、また様子を見にやって来る。
「まだ、彫りゆうがか?!オンチャンだったら、10丁は彫りゆうぞ!」
とニコニコして話す。
ご機嫌です。

そんなこんなで、手彫りで彫った溝に鉈を合わせて調整しながら、やっと完成
「その嫁」は1時間30分近くかかりました。

コレは溝に鉈をはめ込んで確認しているところ。
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ピッタリ合わないとダメ
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溝が深すぎても浅くてもダメ
柄と鉈がツラツラ(平ら)でないといけない
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角をキッチリ合わせて隙間が無いようにしないと美しくない
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「オンチャン、できた~!!」
「オンチャン(師匠)なら、もう20丁は済んでる時間だね。」
と師匠に言ったら、師匠ガハハ!と笑っていましたよ。

なんだか師匠の工場に行くと師匠は元気が出るようだぞ。
また行こう。
鉈の柄を作らなきゃ行けないし
土州勝秀の銘も切らないと
師匠に教えてもらうことは一杯だ
頑張るべ。


おしまい

初めて見た!

こんにちは「その嫁」です。

先日、初めて見ました。
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雲海

四万十町十和は山の中だから、朝夜と昼間の気温差が大きい。 
日中、晴れる日は必ず朝は霧がかかる
朝靄どころではないぐらいの霧。
こんな霧の日は絶対に雲海Day
霧の上はお日様が照っているはず。
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四万十町十和に来てから鍛冶屋の師匠が言っていました。
「朝、山の上に登ると雲海がバァ~っとねぇ~」
凄いんです。

だから「鍛冶屋見習い」が師匠に倣って行ってきたそうです。
やっぱり凄かった!
「鍛冶屋見習い」の弟子の「その嫁」も
「鍛冶屋見習い」に倣って行ってきました。
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綺麗でしたよ
そんなに高い所には登っていません。
朝8時頃でも充分見られる
身近な雲海の話しでした。

おしまい

道具がそろい踏み!

こんばんは「その嫁」です

最近は鍛冶屋の道具が集まりだしてきて、道具の置き場が無くなり流石の「鍛冶屋見習い」も
「やべぇ、そろそろ置き場がねぇ。」と言っています。

一方で「その嫁」は件の出刃包丁とは別注文の、包丁の箱を2つ同時進行で作っています。
納期は午後です。
急げ急げ!すまん!「鍛冶屋見習い」!
アナタのことは手伝えない

「鍛冶屋見習い」は黙々と作業を進めています。
そして!
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道具は壁一面にズラリ
鍛冶屋らしくなったでしょう?
色々ありますよ。
サビだらけの道具を焼き入れして使えるように復活させました。
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いつか使われる日を待っている道具達。

さぁ!「鍛冶屋見習い」この白い壁が煤で真っ黒になるようにガンガン作っていくぞ!

では、おやすみ。

おしまい

タヌキ油 好評につき完売!

こんにちは、勝秀鍛冶屋の菊池です。

 

鍛冶屋は産業祭の出店に向けて大急ぎで準備しているところであります!

鍛冶屋の話はまたにして、嫁と狸の話。

嫁が冬の狸の毛皮をなめしたり、狸の油を精製したりは以前も話はしましたが、「あんまり売れるわけないべ〜。」と思っていました。

が!

毛皮は飾る為に〜、山伏が〜、フイゴを直したい〜、など思っていたより売れる。

 

タヌキの油に関してはたくさん作っておいたつもりなのに昨シーズン分のたぬき油は見事完売!

売り切れ!ゴメン!


f:id:kajiya40010:20191123224041j:imageこの3〜4倍くらい作ったのに売れました〜!

 

何度か買って頂いたマダムから、

「旦那に飲ませたらすこぶる調子が良い。」と話をしてくれました。

肺炎を患いそれから気分が優れず家で寝ている事が多くなった旦那さんに、「試しに飲んでみて。」と友人からタヌキの油をもらい、毎日耳掻き1杯飲んだそうです。

その方の身体に適したのか、今では山へ入って行くほど快調で驚いている、と。

 

ん〜、まさか本当に効いたという人に出会うとは!

 

効く、とは言えないけれど身体に合う人もいるという初の実例。

あるんだね〜本当に。

嘘の様な本当の話。

 

ですがあくまで自己責任でお願いします。

 

効く人には効く!

 

今シーズンの分はこれから質の良い死んだタヌキが集まりしだい作ります。

タヌキ油ファンのみなさま、しばしお待ちを。