勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

誰かな?誰だろう?

 

四万十町に住んでおる「その嫁」は

柚取りの手伝いが終わって

工場に荷物を置きに来たとさ、

小屋のシャッターをガラガラっとあけたら

「その嫁」のカワサキW650の隣に、なんと!

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30㎏の米袋が2つ

並んでいたとな。

「その嫁」は、なーんも、ビックリもせず、「鍛冶屋見習い」が松炭でも詰めた米袋だと思って、中身も見ずにシャッターを閉めて、工場でくつろぎ始めたそうな。

お菓子をコッソリ食べていたところに

「鍛冶屋見習い」が帰ってきてこう言ったそうな。

「米、誰がもってきた?!」

「その嫁」米なんぞ知るもんか、それよりもお菓子の空袋が「鍛冶屋見習い」にバレやしないかソワソワしていた。

「鍛冶屋見習い」が続けて言うには

「籾のままで入っているぞ。新米だよ。いったい誰が持ってきたんだ?」

「その嫁」良かったね、セーフ

お菓子の空袋はそっとポケットに突っ込んで

素知らぬ顔で「鍛冶屋見習い」と考える。

「誰かな?」

「誰だろう?」

「本当に、いったい誰が米を持ってきたんだろう?」(?_?;

 

 

おしまい。

後日談、

この人かな?!と思う人は居たので「鍛冶屋見習い」が尋ねたら、やっぱり!

正解!米オジサンが判明しました。