勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

30歳、新人

いきなりですが前の仕事の話を少ししますと、大きな機械を使って鉄を図面通りに削る機械加工をやってました。
主に発電機の主要部品を担当し大きな部品ですと30トンを超えるものを加工していました。

特別仕事が出来ていた訳ではないですが、12年もいるとそれなりに出来るようになり後輩に教える様になります。偉そうな事を言うわけです。

それが今では1年目の新人。すべてが1からの勉強です。
今までの技術はほとんど使えません。
見よう見まねでやってみても全く出来ず、師匠の目線に緊張し、ミスをすれば冷や汗をかく。
18歳のあの頃の気持ちを30歳の今、感じています。


今日初めて窯に火を付けて鉄を打ちました。
丸棒から「頭釘」というカナヅチ等のくさびを作りました。f:id:kajiya40010:20150605204353j:plain

簡単そうなものですが師匠と同じ角度、厚さ、大きさになかなかならず、1日かけて20個作りましたが合格は一つもありませんでした。
左手で持つハシの使い方やカナヅチの打ち方、機械ハンマーの加減も難しく、どこを打つとどうなるのか全く思い通りの形になりません。

楽しかったのですがうまく出来ず残念です。
もっと師匠の動作を見て勉強します。


勉強といえば技術だけでなく知識も必要と思い図書館で借りてきました。
とりあえず3冊。まだまだありましたよ。
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読む前からワクワクする。
だって内容が鍛冶屋だから。