勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

ボール盤で旋盤加工

こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。

 

私は鍛冶屋の見習いになる前は金属加工の仕事をしていました。

主に、発電所に納めるタービンの製造で機械を使い削ったり穴を開けたり、かなり精度が要求される仕事をしていました。

機械といっても手に持ってシュイーンという感じのものではなく、何メートルもある大型の機械です。

 

先日、ボール盤を貰いました。

ボール盤はドリルを取り付け回転させ、金属や木材に穴を明ける機械です。

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大変便利なもので鍛冶屋ではなく自宅に置き、日曜大工で活躍しています。

ですがこの機械は穴を明ける事しか出来ません。

他に用途は無いものかと、考えたらこうなりました。

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ボール盤の材料を乗せる台の上にバイスを固定しバイトを挟んでいます。

なんのこと分からないと思いますが、

バイスは写真でいう青い物でスライドして材料を挟むもの。

バイトは鉄を削るもの。

 

バイスでバイトを固定。

材料はドリルの掴む部分で固定。

それで何ができるの?というと円柱の金属を好きな大きさに削ることが出来ます。

材料を回転させ下げていくことで削ります。

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ここからは用語の解説なしで行きます。

そう!旋盤の加工が出来る様になります!

  • ちょっと丸モノを削りたいときに便利。
  • 削ってダイスを使ってネジも切れる。
  • 三つ爪チャックなので心出し不要。
  • しかもバイトは超硬コーティングチップ。

 

ただし課題はある。

  • 切り込みの調整が面倒。バイスを緩めてダイヤル当てて。
  • 送りは穴明けのハンドル。ゆっくり送ることが難しい。
  • ストロークが少ない。
  • 切り込み過ぎるとチャックがダメになりそう。

まぁ使いにくくても今まで出来なかった事が出来る様になったのだから良いと思う!

 

以上です!

 

※やる人はいないと思いますが、真似してケガをしないようにしてください。