勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

土州勝秀を切る!

こんにちは「その嫁」です

 

この短期間に色々ありまして

昨日の鉈の柄の話しと時系列が前後しますが、

鍛冶屋の師匠と奥さんから

「勝秀の銘は『その嫁』が切ったらえい!」

といわれ、満場一致で私が銘を切る事になりました。

 

薄々は「オラがやるんだべなぁ~」と思っていたのです。

何故なら「鍛冶屋見習い」からも

「『その嫁』が切ったらいいんだけどなぁ~」と言われていたからです。

 

そして先週、鍛冶屋の師匠が

「おい!作ったヤツ(見習いが作ったナタ)に銘を切っちゃるで!」

と工場に来たので早速。

 

師匠の工場に行って、土州勝秀を切ってもらいました。



いいですか?皆様方。

これは非常に珍しいのですよ~

1つの刃物が1つの工場で完成したのです。

そこが珍しいポイント!

他では作業効率を考えると分業制

それぞれの行程に、それぞれの職人がいます。

柄や鞘の木工専門、刃の部分専門、銘を切る専門…などなど

 

でも、勝秀鍛冶屋は一人で全部作ってしまう。

でもね、これは師匠までの話しになります。

何故かというと、

「鍛冶屋見習い」の土州勝秀は「その嫁」と合作になるからです。

う~ん、家族で作っているから一人で作っている。とも言えますが、

でもでも本当の一人では無いか。

 

まぁややこしい事は考えずに

「その嫁」は土州勝秀を練習中です。

まずは、書き順と文字の形を覚え込むのだ!

土州勝秀と赤い字で書いています。

変わった字体です。

オンチャンがお手本として書いてくれましたf:id:kajiya40010:20191204152425j:image

下の黒い字は「その嫁」が書いた物

だいたい覚えたら、鉄材に切るぞ

銘切りは左でタガネを持って、右手でトンカチを使う。


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あちゃー

画像が横向きだ。

初めてタガネを使ったけれども難しいです。

タガネの跡がテンでバラバラ。

勝秀の「秀」は何とか読める程度

師匠のようにタガネがスーッと思うように動きません。

トンカチで打つ力も弱い。

「鍛冶屋見習い」に切る材を押さえてもらわないといけない。

「その嫁」の課題は沢山。

練習も一人でできるように何とかしないといけない。 

 

頑張るべ~!

あ、柄の時も同じ事言ったな?

やるしかねぇべさ。

 

おしまい