こんにちは、四万十町地域おこし協力隊、勝秀鍛冶屋見習いの菊池です。
師匠の打った包丁40丁と一緒に私も初めて包丁を3丁作っています。
そして先日初めて焼き入れを行いました。
先に師匠が40丁焼き入れを行った後、私がやることになりました。
自分がやるということで、いつもよりもじっくりと師匠の動作や焼き入れ時の色、冷やす時間などを見て準備をし、私の番がきました。
火造りはコークス、焼き入れは炭で行いますが混合しないように、火床が二つに分かれています。
炭用の火床に包丁を差し込んでしばらく待ち、焼ける頃に引き出して見るとぜんぜん焼けていません。再度入れ込み待つ。
今度こそと引き出してみると、一部だけしか焼けていません。
どこが高温なのかなかなか掴めず均等に赤めることが出来ずどんどん焦ってきました。さらに、温度が下がらないように風を送る作業もしなくてはなりません。時間が掛かりすぎては包丁に悪い影響しかありません。焦る!師匠が黙っていてさらにプレッシャーになる!
結局3丁ともそんな感じで終わり、一つは先に焼きが入っておらず、もう一丁は熱で大きく曲がってしまいました。
「初めてだから無理もない。」と師匠。
師匠も何度も失敗を重ねてやっと出来る様になったと、話してくれました。
初めての焼き入れは完全に失敗でした。
次こそはしっかりと出来る様に見て、真似をして、覚えていきたいと思います。