こんにちはー「その嫁」でーす。
勝秀鍛冶屋(弟子の方)が本格的に開業する前、建屋を建てたばかりで道具が揃い始めた頃に注文を受けた品物が完成しました。
コレ何だかわかりますか?
山仕事の道具です。林業をするには欠かせない道具です。
頭の形は輪っかか、ハンマー様の形状が主だと思います。
☝️はワイヤー針という道具です。
林業では斬り倒した木を架線(ワイヤー)でくくって運んだりします。その際にワイヤー(架線)が短いと延長しなくてはならないそうで、細いワイヤーが束ねられて出来ている架線の端と端を、ワイヤー針を使って編み込んで繋げるのだそうです。
針と言うだけあって、先は尖っています。
中央部が凹んでいて、そこにワイヤーを入れてワイヤーの隙間に刺し込むみたいです。
十和では勝秀鍛冶屋の近くにあった、別の鍛治屋さんがワイヤー針を専門に作っていました。
今はその鍛治屋さんも辞めてしまっています。
そうなると、必然的に勝秀鍛冶屋(弟子の方)に
林業の人達が
「ワイヤー針作ってくれないか?」
と来るワケです。
ホームセンターで、売ってはいるそうですが
使い勝手が悪く先端が折れたりするのだそうです。
しかし「作ってくれ」とは言われても
素材はトラックのスプリング
トラックのスプリングだから各々、鋼材の性質が微妙に違っていて焼入れが難しいのです。
ワイヤー針先端は柔らかすぎると刺せないし、固すぎるとねじ込んだ時に折れてしまうのです。
形もうまく作れるかわからない。
一度、ワイヤー針専門の鍛冶屋さんの形を真似てコピーを作りました。
そして、問題の先端部の焼入れ加減。
初めは焼入れし過ぎて固くなりました。
使った人の話では、
「一回刺し込んで捻ったら先が飛んだ~」だそうです。
そんなこんなで「鍛冶屋見習い」は2年近く
注文を受けてもうまく作れないため、品物を納められませんでした。
でもやっと形になり注文のワイヤー針3本を納められました。
いや~長くかかってご迷惑をおかけしました。
作り方は材料も含めて昔の鍛冶屋さんの作り方そのまま、形もそのままです。
後は使い手次第ですね。
余談ですが先週漁師さんから帽子を貰ったのですが…どっちが「鍛冶屋見習い」?「その嫁」の帽子はどれ?
となって揉めるので「お揃いの帽子は面倒だなぁ~」と思っていたら
きちんと目印が付いていました。
「鍛冶屋見習い」の帽子には亀の絵が描いてます
?ん?オラが描いたんじゃないぞ。
「鍛冶屋見習い」が自分用に描いたのです。
昔から亀が好きなんだって。
亀のターちゃんを飼っていたんだって。
確かに…何年か前の事だ、
(*゚∀゚*)「道路にデカイ亀が歩いていた!」って言って、
ホンダのCB750のキャリアーにくくりつけて帰って来た事があった。
( :゚皿゚)「そんな物(亀)拾って来るな!亀だって行きたい所に行けなくて迷惑してるだろ」
って会話したなぁ。
「鍛冶屋見習い」画伯の描いた亀
リンゴを食べようとしている亀
おしまい
786-0504
勝秀鍛冶屋(弟子の方)
菊池 祐
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