勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

コレ、どうやって直すんべ? 火振り漁


こんにちはー「その嫁」でーす

もう夏も終りかけ、本格的な秋に向かって季節は進んでいますねー

「鍛冶屋見習い」が住んでいる四万十川中流域では、鮎の火振り漁があちこちで行われています。

火振り漁は夜に行います。

夜の四万十川に川舟を出して、舟の上から松明を振って鮎を網に追い込みます。

詳しくは#火振り漁  #鮎火振り漁  で調べたら出てきます。

 

前置きが長くなりましたが、火振り漁で使う道具を直して欲しいと持ち込まれたのがコレ
f:id:kajiya40010:20220902121608j:image

運動会の玉入れ競争で使う、網が無い状態の玉を入れるカゴに似ています。


f:id:kajiya40010:20220902121622j:image

もちろん、玉入れ競争の道具ではなくて

火振り漁の松明を入れて振る道具です。

お客さんの注文は、隙間があって松明が落ちるから、網目を作って欲しいとの事。
f:id:kajiya40010:20220902121636j:image

こりゃ松明が燃えたらボタボタ落ちます。
f:id:kajiya40010:20220902121652j:image

「鍛冶屋見習い」が考えた!

木を軸にして、内径が小さめの輪っかをグルグル作って溶接でくっ付ける作戦
f:id:kajiya40010:20220902121721j:image

しかしダメだこりゃ

この太い針金で作ると重すぎて、火振りカゴを振れない

お客さんは高齢者っぽかったので、

あまりに重いと舟を出すどころでは無くなる。

突然「俺、ホームセンター行ってくる!」

と言って飛び出してから

番線を片手にまた試行錯誤

どうもこの太さの番線だと、今度は細すぎて溶接できないらしい。

結局、番線をカゴ状になるように巻き付けながら固定して完成
f:id:kajiya40010:20220903124236j:image

カゴになりました  笑

これなら松明も落ちないです。

けど、この仕事は鍛治屋していないよね? 笑

とりあえず鍛治屋に持っていけば、何とかしてくれるかも。

と皆さん思っているみたいです。  笑

昨年かな?は銅の鍋も直したな。

「鍛冶屋見習い」は何でも屋になっています。


f:id:kajiya40010:20220903130308j:image

綺麗に出来たね~と眺めていたら

「鍛冶屋見習い」は

「ひぃ~!キッツ!これに2時間もかかったぞ」

「俺、お手々が弱いから見て!痛い~」


f:id:kajiya40010:20220903124801j:image

番線を扱うのに結構、力が必要だったみたいで

手が痛くなったんだって。

確かに手の平が弱いね「鍛冶屋見習い」は

仕事で鎚(鍛治屋で使うトンカチ)を振ると、

必ず手にマメが出来て「痛い~見て~」と騒ぎます。う~ん「鍛冶屋見習い」の手の平は、

意外と薄くて固い、煎餅布団の様な手の平だ。

しかし「その嫁」の手の平は丈夫だぞ。

マメが出来ないぞ。
f:id:kajiya40010:20220903125258j:image

分厚いぞ( ゚∀゚) アナグマみたいな手の平だろ?

アナグマが分かりにくいなら、熊の手か?

パンダの手か?

ん~?例えが思い付かなかったけど、

風呂に入って気が付いた。

そうだそうだ、

オラの手の厚さは、便所紙を分厚くした感じとおんなじだべ!

 

 

もう、手の平の話は飽きたので

 

おしまい

 

 

 

火振りのカゴは、さっきお客さんが引き取りに来ました。

「これで暫く使えるね~」だって

お土産に、捕った鮎を持ってきてくれました。

十和に来てから、鮎は貰うのが当たり前になってしまいました。

ありがたや、ありがたや。

 

786-0504

高知県高岡郡四万十町十川1106-3

勝秀鍛冶屋(弟子の方)

菊池 祐

☎️08065540980

📧kajiya40010@gmail.com

💻https://katsuhide-kajiya.square.site/