勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

誤魔化しなく作ってますよ

こんにちは「その嫁」です。

勝秀鍛冶屋は今日も鍛接、鍛造しています。

片刃の腰鉈を作っています。

鋼をくっつけて(鍛接)います。
f:id:kajiya40010:20231208110700j:image
火床(ホド)に入れて赤くしたら

叩きます
f:id:kajiya40010:20231208110801j:image
叩いてくっつけていく
f:id:kajiya40010:20231208110811j:image

f:id:kajiya40010:20231208110820j:image
赤くなって画像ではよくわかりませんが
f:id:kajiya40010:20231208110652j:image

くっついています。

また火床(ホド)に入れて


f:id:kajiya40010:20231208110948j:image

出したら、ハンマーで叩いて形を作っていきます。 

鍛冶屋だねー
f:id:kajiya40010:20231208111020j:image

勝秀鍛冶屋は厚刃物(鉈とか斧など)専門なので

ハンマーが大きいです。
f:id:kajiya40010:20231208111037j:image

包丁などの薄刃物のハンマーは小さくて、

叩くテンポも早いです。


f:id:kajiya40010:20231208111150j:image

ドガン!ドガン!と、鍛冶屋のコンクリート打ちっぱなしの床に響きます。

このハンマーで薄い刃物を作る時は、便所にまで振動が伝わります。
f:id:kajiya40010:20231208111157j:image

カナトコは、太くて長い鉄の支柱みたいな物で、

床に埋め込んでいるのですが、その下には松の木が据えてあって、衝撃を吸収する役割があるようです。

どこの鍛冶屋もカナトコの下には木が敷いてあります。

「鍛冶屋見習い」はハンマーを設置する時に、カナトコもコンクリートを削って据えたのですが、

「松の木なんて、いらねぇべ」

「衝撃を吸収?いらねぇべその程度の松の木が有ったからって、吸収になんねぇべ」

と生意気を言って、松の木を入れなかったら

カナトコがどんどん衝撃で沈み込んで行き、

結局、カナトコを据え直しするハメになりました。

やっぱり、先人がやっている事には何かしらの意味があるんだよ。

って、話で

勝秀鍛冶屋は初代から二代目のオンチャン

に続いて、誤魔化しなく鍛接して鍛造していますよ。

という事です。

 

おしまい