勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

これ、なーんだ?…トンコ!

こんにちは「その嫁」です。

高知県四万十町十和は初夏!

時々、チョーあっちい!

鍛冶屋の工房は本日も31℃越えてます。

火床(ホド)では火がボーボーですもの。 

そんな、チョーあっちい鍛冶屋は季節商品を作っていました。

 

鍛冶屋に季節商品なんてあるの?

とお思いでしょう?

「その嫁」も四万十町に来るまでは鍛冶屋は刃物だけだと思っていましたよ。

 

勝秀鍛冶屋の季節商品はこちら!

んー?

わかりにくい。すみません。

ハシ(ハサミみたいなヤツ)で摑んでいるものです。

尖った円錐形の物

トンコといいます。

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火床が…熱いよー

トンコを真っ赤に焼いています。
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それを水の中へ一気に入れます!
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こうやって、固く強度を持たせたトンコ達
ずらりと並ぶその姿は

ライフルの弾か?

はたまた座薬か?鉛筆か?
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あ、こっちにもある。
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あらあら、たくさん。
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何をしてるんだ?
「鍛冶屋見習い」の後ろにもトンコ
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ありゃ尖端が光っている

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グラインダーで磨いてたのですか。
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ほうほう

このグラインダーっていう機械「その嫁」も使いました。

磨いたトンコは窓に置いて、

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なんとなく工房の入口に並べてみました。

…通るには…邪魔か!
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と言うわけで

トンコを作ったお話しでした。

 

 

ちょっと待てー!!!!

トンコって何よ?!

と思いましたよね?

すみません。紹介し忘れていました。

 

川舟の舟竿の先に取り付ける道具なのです

舟竿は木の長い棒なのですが、先が木のままだと岩に当たると壊れてしまう。

力も利きにくい。

先だけは固いトンコにしなくてはいけません。


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そして、初夏は四万十川の鮎の季節が始まります。

だから季節商品なのです。

トンコは意外と消耗品で個人の好みが激しい。

数を作って、好みに応じたバリエーションも…

 

さぁ!四万十川のオンチャン達よ!

トンコありますぜ!

いらっしゃい!!

 

おしまい。