勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

今回は重い話、昼間に読んだ方がいいかも (´;ω;`)

おばんでーす「その嫁」でーす

 

鍛冶屋にはタヌキが連れて来られます

「その嫁」がタヌキを利用して毛皮にしたりタヌキの油を作るからです。

タヌキはどんな方法で捕まえられているのか?

それは猟師が仕掛けた鹿やイノシンのくくり罠にかかってしまったからです。

しかし猟師が捕りたいのは鹿やイノシンなので

タヌキは要らない獲物なのです

猟師目線で言うと困った事に、タヌキは派手に暴れるので折角作った罠を痛めてしまうのです。

だから殺してからゆっくり罠を外す人も多く、その後は山に棄ててしまう。

害獣駆除の期間なら少額の報償金が出るけど

狩猟期間なんて本当にタヌキは要らないらしい。

要は手間を考えると殺して棄てた方が効率がいいのです。

単純にあんなに可愛いのに可哀想~

とも言えない

田舎は農作物の被害額がかなり酷くて

死活問題になっている地域もあるし、人間もお金を稼がなくては一般社会の中では生きていけない。

じゃあ殺したら食べれば良いじゃないか!

とも思うけれど、如何せんタヌキの肉は臭い

「その嫁」は無理だ。

だって産まれてからスーパーの肉しか食ったことがなくて、高知に来てから鹿やイノシンを食べ始めた程度。

そりゃあ食い物が少ない時代だったら

捕ったタヌキは食べたりしていたのでしょうが、今や肉はスーパーに行けば手軽に手に入る

しかも清潔で美味い肉ときたもんだ。

だから余計にタヌキは棄てられるのです

そんなこんなで

罠タヌキはお命頂戴されるか、あるいは半ゴ○しの目に遭って鍛冶屋に来るのです

以前お話したタヌキは無事に元気になって

山に帰りました。

ラッキータヌキです
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でも今日連れてこられたタヌキは助からないと思います

おがくず敷いた所に寝かせています
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動物病院に連れていって!!可哀想過ぎる

と思うでしょう

しかし毎回、病院に連れていくことは現実的に無理だ

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じゃあいっその事、苦しまぬようにお命頂戴いたしても…

実際に「苦しまぬように」と考えて

死にかけタヌキのお命頂戴したこともあったけれど、

死にかけて弱っていても逃げようとするのです。

だからタヌキは死ぬ直前までコ○される事を全く望んでいないんだ。と考えて(その嫁の勝手な考えだ)

留めも刺さない事にした。

タヌキが罠にかかったのは運が悪かった

人間のせいでこんな事になったのだけど

もう仕方ないんだよなぁ

一生懸命生きて、たまたま通った道に罠があった

鹿がかかったかもしれないし

イノシンだったかもしれないけど、たまたまタヌキだった。

運が悪かったの

 

 

冷たくて無責任にかもしれないけれど、

オラがやるのは

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看取るだけだ

とりあえず新聞紙の布団を被せてなるべく暖かくして、ストーブの近くに連れていって
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静かにしときます

たまーに撫でてやって

 

寒い冷たい地面の上に要るよりはマシだろう

という訳だ。

ノミが飛び出してきたから

やっぱりダメかな

 

 

んー

なんか重い話になっちまった

 

 

おしまい