勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

8寸の鉈&山怪(朱)にサイン

こんにちは「その嫁」です。

「鍛冶屋」は鉈を打っています。

火造りという作業です。

先程作業を終えたみたいです。

お?1丁だけか?と思ったら

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いやいや実は3丁。重ねていたのです。
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四角い材料を鍛造して同じ形にするのが、鍛冶屋の腕の見せ所の一つ。

ほれ、重ねると一丁に見えるべ?
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横から見ると…ほら〜3丁重ねているでしょ
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鍛接&鍛造前がコレです。

四角い鋼と極軟鉄を叩き伸ばしています。
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んで、叩いて鉈の形にしていますよ

切ったりしていません、削ってもいません。


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そして今は注文の他にも、何丁か作っていてサイズがそれぞれ違うので面白いから並べてみた。

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上の小さいサイから5寸5分

6寸、6寸5分、飛んで8寸


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6寸と8寸を重ねてみると大きさがここまで違うのだ!
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火造りした鉈で遊んでいたらオンチャン(師匠)がきた。
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「鍛冶屋」の鉈を見て指導をしている。

この鉈は良く出来ているみたいだが…
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別の鉈は樋(ヒ)が美しくないそう。

師匠曰く鉈は道具だけれど、出来上がりに

品格が無いと駄目なのです。

と言う事は、土州勝秀の銘にも品格が無いといけないのです。

う〜んまだまだだなぁ。

と考えていましたが、ちょっと話は変わって

「その嫁」が興奮してしまう出来事。

山で起きた怪異や不思議な話を集めた本

山怪(サンカイ)

1巻から3巻まであって4巻目になるのが山怪の朱(アカ)
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全国各地の山の話が集められています。

「その嫁」が子供の時に祖母から聞いた話も掲載されています。

その本に田中康弘さんのサインをもらった!
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ちょっと近くに来たみたいで鍛冶屋に立ち寄ってくれました。

田中さんは「また新しい話あります?」と聞いてきた。

キタキタキター!

あるよ!

狐のお家の怖い話や川で拾った赤い達磨の様な気味悪い石の話、山の観音様のロウソクの話、他にもまだある。

その話は取材にいらした時に。

 

おしまい