勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

突然もらった物はスッポーン!

こんにちは「その嫁」です。

昨日はちょっと変わった物をもらいました。

四万十男子が2名、軽トラでバァーっとやって来て

「スッポンいらん(いる)?」

と声をかけてくれました。

…?!スッポン!(;゚д゚)!!

高級食材のスッポン?

お店で食べたら高いアレ?

「その嫁」も「鍛冶屋見習い」も食べたことが無いスッポン?!

 

始めは、スッポン捌けないし食べ方知らないし~

などと言って断ったのですが

話し合った結果、

やっぱりもらってみよう!

と言うことで、もらいました。

スッポン

カゴに入っています。

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中に居ますよ

甲羅の回りが柔らかいぞ!

わぁ~カメの親戚みたいだなぁ…う~ん…

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「鍛冶屋見習い」は「カメみたい。」

と言って喜んでいますが、

ちょっと待って! 

「その嫁」はそんなにカメや蛙やトカゲ、ヘビの類いは好きじゃ無いんです。

いくら鹿やイノシシを平気で捌ける「その嫁」でも

直ぐには捌けないですよ。

(捌く)「その嫁」の心の準備が必要ですよ。

スッポン自体も心の準備…じゃなくて身体の準備といいますか、泥抜きが必要なのです。

泥抜きしないと臭いの。

 

だから、暫く工房の横で飼います。
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綺麗な水をはってカゴからスッポンが逃げ出さないように板で屋根をして

日影にもなるし、重しにもなるし

一石二鳥です(^^)

 

でもなぁ…

 

イヤだなぁ

 

高級食材だけど

心の準備が…

捌けるかなぁーーーー?!!!(;´д⊂)

 

…おしまい…(-_-;)

これ、なーんだ?…トンコ!

こんにちは「その嫁」です。

高知県四万十町十和は初夏!

時々、チョーあっちい!

鍛冶屋の工房は本日も31℃越えてます。

火床(ホド)では火がボーボーですもの。 

そんな、チョーあっちい鍛冶屋は季節商品を作っていました。

 

鍛冶屋に季節商品なんてあるの?

とお思いでしょう?

「その嫁」も四万十町に来るまでは鍛冶屋は刃物だけだと思っていましたよ。

 

勝秀鍛冶屋の季節商品はこちら!

んー?

わかりにくい。すみません。

ハシ(ハサミみたいなヤツ)で摑んでいるものです。

尖った円錐形の物

トンコといいます。

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火床が…熱いよー

トンコを真っ赤に焼いています。
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それを水の中へ一気に入れます!
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こうやって、固く強度を持たせたトンコ達
ずらりと並ぶその姿は

ライフルの弾か?

はたまた座薬か?鉛筆か?
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あ、こっちにもある。
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あらあら、たくさん。
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何をしてるんだ?
「鍛冶屋見習い」の後ろにもトンコ
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ありゃ尖端が光っている

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グラインダーで磨いてたのですか。
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ほうほう

このグラインダーっていう機械「その嫁」も使いました。

磨いたトンコは窓に置いて、

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なんとなく工房の入口に並べてみました。

…通るには…邪魔か!
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と言うわけで

トンコを作ったお話しでした。

 

 

ちょっと待てー!!!!

トンコって何よ?!

と思いましたよね?

すみません。紹介し忘れていました。

 

川舟の舟竿の先に取り付ける道具なのです

舟竿は木の長い棒なのですが、先が木のままだと岩に当たると壊れてしまう。

力も利きにくい。

先だけは固いトンコにしなくてはいけません。


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そして、初夏は四万十川の鮎の季節が始まります。

だから季節商品なのです。

トンコは意外と消耗品で個人の好みが激しい。

数を作って、好みに応じたバリエーションも…

 

さぁ!四万十川のオンチャン達よ!

トンコありますぜ!

いらっしゃい!!

 

おしまい。

 

 

 

答えは~⁉ 曲げるのだ!!

こんにちは「その嫁」です。

 

さて問題です。

これは何をしているでしょうか?

鉈の裏側ですが、差し金を当てて何かをチェックしています。
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これは、鉈の裏側に隙間(裏すき)が出来ているかを見ているのです。

勝秀鍛冶屋では、鉈の裏側の隙間が大事!

平らじゃダメなんですか? 

ダメなんです!

隙間は必須条件!

なんでか?

鉈で木を切るときに、隙間が無いと抵抗が強くて鉈が使いにくいから。

 

じゃあ、どうやって隙間を作るのでしょう?

鉈はもう型が完成形に近いです。

あまりカンカン叩いたりできません。

かと言って、グライダーで削って隙間を作るのか?

イヤイヤ、そんな削るなんて事はしません。

やっぱり叩いて隙間を作りますが…

ちょっと勝秀鍛冶屋は変わっています。

叩くとなると、普通は隙間を作りたい面を叩いて凹ますイメージではありませんか?

勝秀鍛冶屋は…

 

曲げます!

隙間の裏側でなく表側を叩きます。

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金床の角に鉈の裏側を当てて曲げるのです
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このやり方は多分、どこの鍛冶屋を探しても勝秀鍛冶屋ぐらいではないでしょうか。

 

鉈の裏側の隙間は無きゃいけない。

手で叩いて形を作る。出来るだけ削らない。

本当の手打ちで作る。

勝秀鍛冶屋の鉈のお話しでした。

 

おしまい。

 

タヌキの毛皮の作り方

こんにちは「その嫁」です

【タヌキ拾ったわよ】で紹介したタヌキの続きを昨日から始めています。

前回まではタヌキの毛皮を剥いで塩漬けタヌキにしました。

んで今回は3日ほどほったらかしにしています。

こんな状態です。

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塩漬けタヌキ。

塩まみれです。

匂いは…例えると…

スルメが水で軽く戻されて時間がたったような。生臭い匂い

塩漬けにする事で皮下の薄い膜が固まるのです。私はこの状態が扱いやすいのです

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塩漬けにして袋にいれて密閉していたから、虫も逃げ場がなくて死んでいます。

この黒い点はダニの死骸です。
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さて皮の内側を綺麗にしよう。

と、取りかかっていましたら…

(ΦωΦ)!

「鍛冶屋見習い」が

「くっせー!!タヌキやってんべ~?!!」

と大声で叫んでいます。

え?離れていても臭いのか?

「オレの鼻はタヌキの匂いに敏感なんだよ!くっせー!!」
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あーやかましい。

年中無休で鼻炎なのにタヌキには敏感ってが?

「鍛冶屋見習い」が騒ぐので戸を閉めようf:id:kajiya40010:20200420133520j:image

さてさて

内側を綺麗にしています。

どのような状態にするかというと、 

膜を刃物なんかで削いでいきます。

画像の左手側に寄った皮みたいな物が膜。 それを取っていくと

皮が青白いような状態になっています。
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塩漬けすると膜と皮に隙間が出来て、

上手いこと引っ張ると剥がれます。

イカの皮を取るような感じ。
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調子に乗っていると

膜が全部剥がれずに残ってしまいます。

こうなると面倒
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でも取らないと水で洗う時ズルズルするし、

鞣すときに膜が邪魔して皮が柔らかくなりにくい。

乾くとホントにスルメのようになってしまう。

 

 

そんな事をして約3時間近くチマチマ作業をして

これだけ綺麗にしました。
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空気が乾燥してオマケに風が吹いていたので

作業中からドンドン皮が乾燥していきました。

ゴワゴワです。

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あー疲れた。

作業はこれでおしまい。 

 

 

んで明けて今日。

タヌキを洗濯しました。

かなり汚いので私はホームセンターで売っている、作業着用の洗剤を使って二度洗いしています。

洗った後がコレ
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内側は生っぽい状態。

虫の死骸や抜け毛が付着していますが

乾いたら取れるので構いません
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洗った直後の皮にしっかり焼ミョウバンをまぶします。

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この時、焼ミョウバンはケチってはいけません。

ミョウバンをケチると毛皮が傷むのか、毛が抜けたり腐ったような匂いがするのです。

 

ミョウバンをまぶしたら、皮と皮がくっつかないように広げて、

皮の内側にタオルを噛ませて、しっかり乾燥するまで外に置いておきます。 

 

乾燥するまでは時々ひっくり返したりして、まんべんなく乾くようにしてください。

ほったらかしにするとカビが生えて毛皮がダメになります。

 

はー

長い。

毛皮が完成するまで長い道のりだぁ~!

 

おしまい。

 

タヌキを拾ったわよ。 (動物死骸画像あり)

こんにちは「その嫁」です

 

今朝、いつも通る道路で見かけた物

車で走っていて見かけたの。

それは

タヌキ

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車に撥ねられたのです。

目立ったキズは無くて綺麗な状態でした。

車で走行中に見かけたので

一旦スルーしましたが

「鍛冶屋見習い」からも即、電話がかかってきて

「おい、綺麗なタヌキ居るの(死んでいる)見た?」

「うん、見た見た」

という流れで、もと来た道を引き返し

「鍛冶屋見習い」と連携プレーで

タヌキを回収しました。

(タヌキ死骸画像あり)

 

 

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綺麗な状態です。

車に撥ねられて苦しむ間もなかったようです。

ナンマイダ

 

さぁ!毛皮を取りますか!って

取りかかる前にご注意。

今回は野生動物に触れる時や捌く時の

注意点をお話しします。

まぁ…普通は触れ合う事はありませんが…

いや、しかし。

万に一つも、狩猟などに興味がある人がいるかも知れない。

 

では注意点を言いますよ~!

 

其の1

【野生動物(死骸も)素手で触るべからず】

交通事故で死んだ物や狩猟で捕獲した物は

必ずどこかしらで出血しています。

素手で直接触るのはやめましょう。

もしも血液に触れてしまったら、なるべく早く手を洗って下さいませ。

 

絶対にやっちゃいけない事!

特に交通事故でもなさそうな、

死因不明の動物の死骸や

何故か外傷も無くて地面に転がって死んでいる鳥類!

死んでいたり何故か地面でジタバタしているコウモリ!

これらは病気で死んだ可能性があるので

危険!

触るのもダメ!

持ち帰るのも止めて下さい!

感染症などに罹ると怖いですからね。

 

其の2

【野生動物、身体は虫だらけ】

自然にはダニ、ノミなどが居ます。

これらは野生動物に必ずくっついています。

その虫達の一部は人間にも食いつきます。

なので素手では触らない!

そしてダニやノミ、シラミなどは寄生している動物が死んだら離れていきます。

だいたい死んで間もない体温が残っている時はまだ離れて行きませんが、

死骸が冷たくなると虫達は離れ出します。

(虫の画像2枚あり)

 

ポツポツ点状に見える物は全て虫です。

実際に見ると気持ち悪いですよ。

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ダニは毛先に移動します。

そして高いところを目指して上へ上へと這い上がります。

タヌキの毛先に見えるゴミのような物は全てダニです。
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其の3

【人目に付かないところで捌くべし】

世の中みんなが狩猟が好きなわけではありません。

動物の死骸も見たくない人も居ます

 

回収して持ち運ぶ際には

中味が見えないような黒などのゴミ袋なんかに入れましょう。

(出来たら二重、三重にして袋にin)

半透明だと中味がなんとなくわかるし

血が出ていたりすると目立ちます

 

捌く場所も匂いやダニの事や

色んな事を考えて人に迷惑をかけないような

場所や方法を考えましょう。

 

其の4

【捌く前の準備はしっかりと】


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1、ゴム手袋(出来たら2枚重ねで)をする事

出来たらゴーグルも

 

2、殺虫剤と虫除けスプレー

ビニール袋に入れた状態のままで

タヌキに殺虫剤を近距離で噴霧します

一回噴霧しただけではダニは死にません。

ノミはだいたい死にます。  

ダニは殺す目的と言うよりは

動きを鈍らせるのです。 

手から腕へ這い上がりにくくなります。

 

虫除けスプレーは自分の身体へかける

特に手から腕、足元中心にかけること。

 

其の5

【捌いている最中もダニ注意】


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捌くことに夢中になりがちですが

時々、自分の手や腕に目を向けて下さい

ダニが這い上がって来ている時があります。

見つけたら身体から落として殺しましょう。

 

 

 

そんなこんなで

毛皮を取って塩漬けにしました

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皮の内側にゴリゴリに塩をすり込んで

水分が出てくるので中にタオルを噛ませています。

 

其の6

【死骸はきちんと埋める】

 

死骸は人の迷惑にならない場所に埋めましょう。

埋める場所も人の土地だったり山だったりするから、持ち主に許可とってね。

 

 

と、長々説明しましたが

毛皮をとったりするのも

色々と気を使います(^_^;)

 

この後、塩漬けタヌキは3日くらい置いてから内側を綺麗にしていきます。

それまでは、ビニール袋に入れて

毛皮専用の冷蔵庫に入れときましょ。

 

ではでは

おしまい

練習兼ねて作ってみた物

こんにちは「その嫁」です

 

かなり前に注文を受けた柳刃包丁が完成いたしまして

これでよし!

と思っていたら

「鍛冶屋見習い」が

「これ、刃渡り長いから普通の包丁みたいにしまえないぞ。」

と話す。

何にも考えていなかった「その嫁」

そう言われればそうだ。

「鍛冶屋見習い」に注文の柳刃包丁を作ってもらってもお客さんが収納に困る。

それじゃあダメですよね。

「鍛冶屋見習い」曰く、鞘を作ったらいいんだ。

そうね。

作ろう柳刃包丁の鞘。

材料はやっぱり鞘だからホオノキにしましょう。

丁度いいのあったかなぁ。

と物置を捜索。

材料になるようにバンドソーで木を引いて


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カンナで平に綺麗にして…

柳刃包丁の厚さと長さを測って

それに合わせて

ボール盤で削る


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途中ですけど大体できました。

こんな感じ。
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柳刃包丁を鞘に入れるとこんな感じ

元までピシッと入っています。

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ホレ柳刃包丁の刃に合わせて作っているからピッタリ。

下に向けて持っても落ちません。
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その後カンナやヤスリで面を取って

紙ヤスリで仕上げて

完成しました

幅が広すぎ!

と「鍛冶屋見習い」から指導を受けて

幅を狭くしています
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ピッタリ
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下に向けても鞘は落っこちない
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気に入ってくれたら嬉しいですが。

柳刃包丁

ちょっと刃渡り長いもんで

シンクの扉の裏にある包丁収納には入らない。オシャレな包丁立てにも収まらない。

そんなアナタ!

こんなんで良ければ鞘作りますよ。

 

練習兼ねて作っています。

 

「その嫁」の木工修行のお話しでした。

 

おしまい

 

 

 

これの名前は?なんて呼び名?

こんにちは「その嫁」です

 

七輪で火起こししたりするときに使うアレ

なんて言います?

アレよアレ。

ガリッと焼げだ炭だのば摑むヤツよ。

コレよ。

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「その嫁」は【デレッキ】と呼んでいます。

でも「鍛冶屋見習い」に

「デレッキ取ってけ」

って言っても

「火箸ね」

と言って返されます。

 

火箸は

囲炉裏とか火鉢で使う細い箸みたいなヤツだべ?

デレッキはデレッキでないのが?

んで

ちょっと前に「鍛冶屋見習い」が作った

デレッキ


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工事現場とかでよく見る

ボコボコした鉄の丸棒で作ったんだそうです。

丸棒を叩いて平たくして、尖らせて

曲げて作ったんだって。

しかし見てくださいよ

このぶ厚さ!

右が「鍛冶屋見習い」が作ったデレッキ

左が普通のデレッキ

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握力でも鍛えるのでしょうか?

一度使ったけど

握力はかなり要るし

炭を摑んでもガリッと摑まないと

ボタッと炭を落としてしまう。

 

私はもう使いません。

 

デレッキのお話しでした。

 

因みに

他にもデレッキって言う人居るのかなぁ。

と、ちょびっと疑問。

 

おしまい