おばんでーす「その嫁」でーす
オンチャン(師匠)が昼前にやってきたぞ!
「おう、コレを引いてくれ~」
剣鉈の鞘の材料を持ってきた
オラにバンドソーで半分に切って欲しいそうです
その間オンチャンは「鍛冶屋見習い」の仕事を監督する
その傍らでオンチャン。
「ん~??コレは懐かしいねぇ~親父が作った物よ~」
何か発見してウキウキしています
手に取って眺めて喜んでいます
なんだべ?
柄鎌(エガマ)だオンチャンのお父さんが作った物
「研いでくれ~」と地元の人が持ち込んで来ました。
勝秀鍛冶屋は刃物なら大抵の物は研ぎます。
だからよく地元の人が色んな物を持ってきます。
話は逸れましたが、
オンチャンのお父さんは初代土州勝秀です
厚刃物専門でしたので、
柄鎌も作っていました。
オンチャン「鍛冶屋見習い」に柄鎌の作り方について説明しています
勝秀鍛冶屋は櫃(ヒツ)を溶接せずに作り上げます
一つの材料で鎌の刃の部分と柄をすげる穴(櫃)を作ります。
櫃(ヒツ)は抜きます。抜くと言うのですが
感覚的には穴を穿つ感じかなぁ
ホラホラ、地面に図を描いて柄鎌の他の部分の作り方も話しています
「いやぁ~懐かしい。オンチャンは大分、荒を作ったけんね~」
「しかし仕上げだけは親父がやりよったわぃ」
しげしげと感慨深げに見ています
「かなり大きかったがで。コレは大分チビているけんど。」
まだ暫くオンチャンの話しが続きますのでこれにて終了!
おしまい
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勝秀鍛冶屋(弟子の方)
菊池祐
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