勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

革(レザー)を切る刃物だって

こんにちは「その嫁」です。

ホントに最近は特注品が多いです。

鉈のついでに作るのですけれど、

注文通りの型にするのが大変なようです。

鉈に近い型の刃物なら平気ですが、

ワイヤー針とかは苦労します。


今回は革を切る刃物を作ってくれないか?

という依頼で基本の型は決まっていて、それに近い型を目指して「鍛冶屋見習い」が作りました。
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2本あるのですが、これは必要な事なのです。

注文を受けたら1本だけ作るのではなくて、必ず片割れを作ります。

鑿(ノミ)に似ています

裏面は中央部にかけて凹ませて空いてあります。

「鍛冶屋見習い」は研ぎも納得がいくまで、何度も「う~ん」「う~ん」

と唸りながら作業していました。


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持ち手は「その嫁」担当です。

普通に檜(ヒノキ)を使おうかと思いましたが、

握って力を込めて使ったりしそうなので、

ある程度の堅さと重さが必要かなぁ。と話し合って、木目の綺麗な槐(エンジュ)にしました。

槐(エンジュ)でも木目が各々、違います。

こっちは目が真っ直ぐな素直な槐でした。

加工もし易かったです。
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お次は木目に変化が有ります。

楕円形の様な木目の部分は、木の節です。
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節が有ると削ったりにくくて、機械の鉋(カンナ)をかけると残したい所まで弾けて欠けたりします。

「バチン!!!」

と弾け飛ぶので今回の様な短くて小さい柄を作る時、機械の鉋をかけるのは怖いです~

「その嫁」はビビりなのです。

この機械の鉋はイレギュラーな使い方をしています。


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皆さんは真似しないでください。

指引っ掻けたら無くなりますよ。

絶対にやっちゃダメな使い方なのですが、作業上仕方ないし、師匠のやり方そのまんま受け継いでます。

機械の鉋をひっくり返して木枠で固定して、逆さまです。

刃が常にこっち向きです。

高速回転するのです。
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ヤダ~( ´゚д゚`)コワーイ

 

さてさて、注文をしてくれたお客さんはどちらを選ぶでしょうか~?

今は便利なレターパックでポーンと送っちゃいましょう。

おしまい

 

786-0504

高知県高岡郡四万十町十川1106-3

勝秀鍛冶屋(弟子の方)

菊池 祐

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