おばんです「その嫁」です。
昨日は四万十川支流の奥で、あるお手伝いをしていました。
何のお手伝いかと言いますとアメゴの採卵。
アメゴは「その嫁」は高知県に来て知りました。
ヤマメに似ています。身体の水玉模様の色が、ヤマメは緑色でアメゴは赤。
これはまだ若いアメゴです。
沢山のアメゴに片栗粉を付けて、唐揚げにしています。じっくり火を通していきます。
良い色に揚がったら、更に二度揚げしてカリッとさせます。うひー!うまそー!
唐揚げの傍らで何を作っているのかな?タレ?
うわー!アメゴの唐揚げにドバーっと掛けたぞ~
アメゴの南蛮漬けですよ。味が馴染んだ頃に食べるそうです。
残りは塩コショウをかけて、カリカリのお摘みです。揚げたては中がホクホクしていてつい、つまみ食いしてしまう程の美味さです。
おや「鍛冶屋見習い」よ、味が馴染む前に南蛮漬けを食べて良いの?どうよ?お味は。
なに!最高に美味しいってが?!
次は何を作っているなかな?
焼きアメゴの味噌汁とな!
鍋には谷水を汲んで沸かしています。飲み水に出来る程、綺麗なんだそうです。
味噌汁と言ったら、やっぱりご飯。
稲木干しにした新米を羽釜で炊いています。
アメゴおじさんは張り切っています。ご飯を炊きながらアメゴのお刺身を作っています。
養殖なので寄生虫の心配は無いそうです。
おっと食べる事ばかりではなくて、本当の目的はお手伝いなのです。
生け簀のアメゴを網で1ヵ所に追い込んでいきます。
ぐるーっと網で囲ったら…
一人はアメゴを掬って、もう一方は棒でアメゴの頭を叩いて動けなくします。意外とアメゴは重いですよ。タモに2~3匹入ると重くてしなります。
暫く捕って選手交代。
「その嫁」も棒でアメゴを叩いたけど、手元が狂うと間違って自分の手を叩いてしまう!
拳の皮の薄いところだから、結構痛いのですよ
掬っては叩いてキャリーに入れて、運んで採卵するの繰り返し。
採卵する作業は「その嫁」には懐かしい光景です。
「鮭鱒孵化場と同じだじゃあ~ 笑」
卵と白子を採ったアメゴはこれもまた懐かしや。鮭と似た姿のホッチャレ。
そして例年通りにホッチャレを大量にもらって帰る。うはぁー凄い量、帰ったら内臓を取る作業が待っているんだぁ~!
北国ではホッチャレの大量消費はトバにする事。
トバは冬葉と書くらしいけれど、本当はトウパと言うとか諸説あり。
醤油と味醂のタレに漬けてから軒下に干しておくだけで完成!保存食です。
しかしここは高知県
一度アメゴのトバにチャレンジしたけれど、大失敗しました。
気温が高くてトバに成る前にカビてしまいます。
さてどうするべ?どうやって食べる?
またお刺身か?唐揚げか?…( ̄▽ ̄;)う~ん。
昼間にアメゴのフルコースを1年分、食べて来たから暫くはいいかなぁ。
「鍛冶屋見習い」が燻製にしよう!と言っていた。
そうよ。前に燻製を作っていたんだ。
そしたら美味しく食べられた。
16時頃に帰ってきてから、内臓取り等のした処理だけで夜の19時までかかった。
その後はソミュール液(「鍛冶屋見習い」が言っている)に一晩漬けて、塩抜きしてから干して乾燥させつつ、頃合いを見て燻製にかけるらしい。
鮭と一緒で、多分アメゴも全部食べられる魚だと思います。
頭は氷頭ナマスとかエラも血抜きして、ジャガイモの鍋にして味付けは塩で充分。
ジャガイモと鮭は合うから、アメゴも合うはずです。
来年はアメゴを北国風に調理して食べてみよう。
食べ方も教えて、みんなにホッチャレを沢山食べてもらおう。
北国には既に鮭が上がって来ていて、後は雪が積もるのを待つだけだったなぁ~
本当に高知県は暖かい。
おしまい