勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

初めて作った鞘

こんにちは「その嫁」です。
「鍛冶屋見習い」はやっと、私が投げたパスを受け取ってくれました。それほどロングパスを投げたつもりはなかったのですが。

昨日、初めて作った鞘が完成しました。
鞘って、鉈の鞘です。
勝秀鍛冶屋は全て自分で作ります。
材料を手に入れたら、木の皮を剥いで形を整えて乾燥させて…
何年もかけて準備してから、やっと鉈の鞘や柄が作れるのです。

今回はお客さんの注文で鉈の鞘と柄を作り直しました。
完成がこちら
f:id:kajiya40010:20191016135444j:plain
私が作ったのは鞘
f:id:kajiya40010:20191016140810j:plain
f:id:kajiya40010:20191016140907j:plain
柄は「鍛冶屋見習い」が丸太から切り出して作りました。
f:id:kajiya40010:20191016140931j:plain
木の種類は槐(エンジュ)です。
木目と色合いが綺麗な木です。堅さもあります。
樫(カシ)の木には敵いませんが (^^)
f:id:kajiya40010:20191016135813j:plain
鉈1本で削り出して、更に削って削って、このキレッキレの角度見てくださいませ。
コレを私がそのうち作れるようにならないといけないんだよな。

「鍛冶屋見習い」には鉄を担当してもらって、木の担当は私になる予定。
何故なら、生産性向上の為です。
勝秀鍛冶屋は全部自分一人で作るから時間がかかる。
f:id:kajiya40010:20191016140134j:plain
鉈の刃の部分と柄のつなぎ目の鉄の輪っか(輪)と
止めるための釘(輪の下に見える釘)
これも手作りです。
輪は刃物に合わせて作ります。

だから、鉈を沢山作ることが難しい。
しかし、いい物でもある。
ここまで、手間暇をかけて作っている所は数少ない。
「鍛冶屋見習い」にあまり余計な事を言うな! と叱られそうなのでおしまいにしましょう。

はい
おしまい。