勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

手斧(チョウナ)を語るオンチャン(師匠)

こんにちは「その嫁」です。

先週始めに珍しい手斧が来ました。

「親父が使っていたけれど、自分では良う研がん。」とお客さんが持ってきました。

型を見るなり「その嫁」は気が付く
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これって二丁ともアレじゃないか?!

見たことがあるぞ。
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「勝秀」って切ってある!やっぱり勝秀の手斧だ。
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裏面にオンチャン(師匠)が作った刻印がある。

初代とオンチャン(師匠)が2人で作った物ですよ。
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技術ですよ~櫃(ヒツ) 柄がはまる四角い部分

しっかり抜いてあります。
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こっちも綺麗に櫃(ヒツ)が抜いてあります。

手斧の刃先にかけての曲線も左右対称になっていて、綺麗です。
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頭鋼(アタマハガネ)の部分
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勝秀鍛冶屋は初代から、厚刃物を専門にしていた鍛冶屋だったので、手斧も初代は感で作っていてオンチャン(師匠)はよく手伝わされたそうです。

「機械(ハンマー)も無いろ?これをね、向こう打ちしてねぇ。なんとキツくてねぇ~嫌になったがよ。笑」と話していました。

「鍛冶屋見習い」はここぞとばかりにオンチャンを質問攻め。
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手斧の化粧の仕方(古い方法)を聞いてみたり

頭鋼について質問。色々経験を積んだからこその質問が出てきています。
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オンチャンも昔を思い出して語る語る~!

本当は「鍛冶屋見習い」の工房をドライブスルーする予定だったのにね。  笑

(大した用事じゃない時はハコバンを工房に横付けして、車から降りないのです。)
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手斧の荒について話したりしています。

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「鍛冶屋見習い」が工房を建てる前にオンチャンは手斧を作った事があります。

その時を思い出しながら「鍛冶屋見習い」は手斧の作り方を質問中
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そして「その嫁」は突然もらった鯛を捌かなきゃぁ~と考えています。
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「鍛冶屋見習い」が大きい魚用の包丁を作ったから、それを使って捌こう。

鯛も包丁も大きいですよ。
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オンチャンにもお裾分けです。

それでも余るから、椎茸オジサンにもお裾分け

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包丁の切れ味はバッチリです。硬い骨もゴリッと切れて頭も楽々外せます。

鍛冶屋で良かったーと思う瞬間です。  笑

その後は五枚おろしにして、これも「鍛冶屋見習い」が作った刺身包丁でスーッと切って

美味しくいただきました。

 

 

さあ、近い内に「鍛冶屋見習い」は手斧を作らなきゃいけませんね。

オンチャンから指導を受けて作るべ。

しっかり鍛造するから溶接したりしませんよ。

四角い鋼材を割り込んで、櫃を抜いて作らなきゃ~!

 

はい!おしまい