こんにちはー「その嫁」です。
タヌキ油の注文があって現在作っています。
この度は湯煎で脂を溶かして作ります。
いつもはコッヘル直火で、物凄く弱火でじっくり溶かしているのですが、湯煎式にしてみます。直火の弱火よりも時間がかかる作り方です。
しかし、湯煎をあえてするには理由があります。
第一に!獣臭がおさえられる。
油に余分な熱が加わらないので、白くて綺麗な油になる。
他はよく知りませんが、要は品質向上です。
冬に採っておいたタヌキ油の皮下脂肪はこれだけになりました。
だいぶ減りました。
本当は台所で作りたいのですが、タヌキ臭がするので、いつもの通りに鍛治屋の裏で作ります。
今日は湿度も低くて過ごしやすい…
タヌキ用のカセットコンロに、タヌキ用の使い古しのコッヘルをスタンバイ。
中には細かく刻んだタヌキの皮下脂肪が入っています。
タヌキ専用のまな板と包丁で細かく切るのです。
さあさあ、火をつけて水を沸騰させよう。
お湯が沸いたら、ジワジワ…タヌキの皮下脂肪が溶けて来ました。
心なしか、いつもよりもタヌキ臭がしない。
そうだ忘れないうちに、入れておこう。
タヌキ臭を抑えるためのハーブを投入
鍛治屋の横の花壇から採ってきたセージです。
今回の注文は皮膚に塗りたいお客さんで、
初めて使うそう。
だから、タヌキ臭を少しでも抑えられる様に工夫してみます。
ハーブ入りなので口に入れても大丈夫
効能(科学的な根拠ゼロ!)には変わり無いです。
傷や火傷に塗ったり、
風邪気味とか?なんとなく体調良くないなー
という時に、地元の人は耳掻き一杯ぶんを舐めます。
でも、おまじない程度に考えてもらって下さいね。
病気や体調の異変を感じたらまず、医療機関
ですよ。
それは良いとして、ちょっと待てよ?!
湯煎式ってかなり時間がかかるぞ
これじゃあ注文分を作るのに日が暮れてしまう、
どうしたもんか…鍛治屋の仕事もあるしなぁ。
よし!鍛治屋の中で作ろう。
「鍛冶屋見習い」はタヌキ臭大嫌いだけど、
この匂いぐらいなら大丈夫だべ!
ここなら風で火が消える事もない。
ゆっくり溶けるまで置いておこう。
時々、様子を見たらいいだけだ。
よし!ジャンジャン皮下脂肪を入れよう。
おふぅ…
タヌキの皮下脂肪はこれだけになってしまった。
こりゃあ
完成まで、まだまだ。
ご覧の通り、
今期分のタヌキ油は残り少ないです。
大正の道の駅 であいの里にも少し置いていますが
本当にある分でおしまいです。
786-0504
勝秀鍛冶屋(弟子の方)
菊池 祐
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