勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

タヌキ油製造中ナリ(湯煎式)

こんにちはー「その嫁」です。

 

タヌキ油の注文があって現在作っています。

この度は湯煎で脂を溶かして作ります。

いつもはコッヘル直火で、物凄く弱火でじっくり溶かしているのですが、湯煎式にしてみます。直火の弱火よりも時間がかかる作り方です。

しかし、湯煎をあえてするには理由があります。

 

第一に!獣臭がおさえられる。

油に余分な熱が加わらないので、白くて綺麗な油になる。

他はよく知りませんが、要は品質向上です。

冬に採っておいたタヌキ油の皮下脂肪はこれだけになりました。

だいぶ減りました。
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本当は台所で作りたいのですが、タヌキ臭がするので、いつもの通りに鍛治屋の裏で作ります。

今日は湿度も低くて過ごしやすい…
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タヌキ用のカセットコンロに、タヌキ用の使い古しのコッヘルをスタンバイ。

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中には細かく刻んだタヌキの皮下脂肪が入っています。

タヌキ専用のまな板と包丁で細かく切るのです。f:id:kajiya40010:20220819101258j:image

さあさあ、火をつけて水を沸騰させよう。
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お湯が沸いたら、ジワジワ…タヌキの皮下脂肪が溶けて来ました。
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心なしか、いつもよりもタヌキ臭がしない。

そうだ忘れないうちに、入れておこう。

タヌキ臭を抑えるためのハーブを投入

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鍛治屋の横の花壇から採ってきたセージです。

今回の注文は皮膚に塗りたいお客さんで、

初めて使うそう。

だから、タヌキ臭を少しでも抑えられる様に工夫してみます。

ハーブ入りなので口に入れても大丈夫

効能(科学的な根拠ゼロ!)には変わり無いです。

傷や火傷に塗ったり、

風邪気味とか?なんとなく体調良くないなー

という時に、地元の人は耳掻き一杯ぶんを舐めます。

でも、おまじない程度に考えてもらって下さいね。

病気や体調の異変を感じたらまず、医療機関

ですよ。

それは良いとして、ちょっと待てよ?!

湯煎式ってかなり時間がかかるぞ

これじゃあ注文分を作るのに日が暮れてしまう、

どうしたもんか…鍛治屋の仕事もあるしなぁ。

よし!鍛治屋の中で作ろう。

「鍛冶屋見習い」はタヌキ臭大嫌いだけど、

この匂いぐらいなら大丈夫だべ!
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ここなら風で火が消える事もない。

ゆっくり溶けるまで置いておこう。

時々、様子を見たらいいだけだ。

よし!ジャンジャン皮下脂肪を入れよう。

おふぅ…

タヌキの皮下脂肪はこれだけになってしまった。
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こりゃあ

完成まで、まだまだ。

 

ご覧の通り、

今期分のタヌキ油は残り少ないです。

大正の道の駅  であいの里にも少し置いていますが

本当にある分でおしまいです。

 

 

 


786-0504

高知県高岡郡四万十町十川1106-3

勝秀鍛冶屋(弟子の方)

菊池 祐

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