さてさて「その嫁」です。
午後から毛皮取りです。
ここからは、皮剥ぎの手順というか、
どこをどう切ったら良いかを説明します。
タヌキを仰向けにして切れ込みを入れて、徐々に剥がしていきます。
青い線が切れ込み
黄色線は、切るというか残しておく部分です
鍛冶屋の裏で作業しています。
次は残しておく部分の詳しい説明です。
この黄色線は切れ込みです。タヌキのお尻の部分を中心に撮ってます。
お尻の穴とオシッコの所の回りを、
毛ごと残してます。残さないと臭いのです。
顎から胸、お腹までスーッと切れ込みを入れます。胸の胸骨までは骨が当たるので、それほど加減はしなくて良いですが、お腹の柔らかい所は
力を加減しないとお腹を突き破ります。
突き破るとお腹の中身が出ます。要注意!
切れ込みを入れていると、皮と皮下脂肪、筋肉(肉)の境目がわかります。
皮が切れて左右に開いていったら、脂肪や肉が見えたー。はい!それ以上は深く切らなくても大丈夫です。
血はほぼ出ません。
多少、お腹を突き破ってもドバーっと血が出たり中身がドチャーっと出ることは無いです。
ちょっと臭いですけれど。
肉球まで残したい人は、肉球から爪まで(手、足)の部分を骨ごと剪定バサミとかで、切ったら良いです。
私は指関節から切り落として毛皮に肉球(手、足)を残していますが、結構面倒です。
さて、お次からの画像は皮だけになったタヌキ
皮の内側をお見せしますので、
生肉っぽいので苦手な人は見ないでください。
今回のタヌキは綺麗なタヌキでしたが、交通事故タヌキなので脂肪は取りません。
大雑把に剥いでいますので、脂肪やら肉がかなり残っています。
今回の作業は毛皮を取るだけなので、長期保管するための作業に移ります。
内側に塩をたっぷり振りかけて、塩でゴリゴリにして水分を抜いて、腐敗しないようにします。
皮全体にまんべんなく、塩をまぶすのですが、
後脚の所は車に跳ねられた衝撃が強かったのか、轢かれてタイヤに巻き込まれた様でもあり、損傷が激しかったです。
皮の内側がうす緑っぽく見えていると、腐敗しかけです。この部分は毛皮にしても鞣す間に、毛が抜けるかもしれません。
内側を塩まみれに、したらタオルを敷きます。
タオルに染みでた水分を吸わせます。
くるくる巻いて、ビニール袋に入れて
冷蔵庫へ、ポン。これで長期保管OK!
暇な時に作業すれば良いのです。
あ、毛皮がビチャビチャなのは、皮を剥ぐ前に
熱いお湯をタヌキにざっと掛けて、ダニやノミを動けなくしたのです。
こうすると、お湯がかかった所は虫が死ぬか弱るので、虫被害が多少は少なくなります。
手袋して腕まくりをして作業すると、知らない内にダニが手を伝って腕まで這い上がるのですが、
素肌を何かがゴソゴソする感覚がわかるので、
ダニに気が付き易い気がします。
毛皮の剥ぎ方はこれでおしまい。
眠たい…
おしまい
おやすみ
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勝秀鍛冶屋(弟子の方)
菊池 祐
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