こんにちは「その嫁」です
今日は朝から靄で霧がかかっています。
どうでもいい話だ。
焼入れの準備でしょうか?
「鍛冶屋見習い」は焼き入れに使う
松炭を割っています。
自分で作った松炭
このままでは使えないので
細かく割ります。
割るのもコツがいる
砕いてしまうと粉になって勿体ないし
粉だと使えない。
この位がちょうど良い
「その嫁」が前に割ったことあるけど
師匠から
「その嫁が割ったのは大きくてイカン!」
と言われました
本題はここから
鉈についての…ココだけの話。
研ぎを頼まれた鉈。
勝秀鍛冶屋の鉈ではありません。
パッと見、勝秀鍛冶屋とたいして変わらない。
が!!!!
違うの、全然違うの。
形とかじゃ無く、品質としてのお話
この鉈、
鋼がしっかり、柄の元の方まで入っていないのです。
要は鋼がチョットしか入ってないのです。
何故、そんな事がわかるかと言いますと、
鋼と鉄の色(光り方?)が違うのです。
赤ラインの所から刃先が鋼の入っている部分
要はピカピカ光っている所が鋼。
鋼は鉄より硬いので傷がつかない
磨くと光るのです。
磨く(研磨)すると鋼はピカピカになって、
鉄は柔らかいから傷が付く。
だから、薄ら白っぽく見えるところは
鉄なのです。傷がついているのです。
ねずみ色に見える部分は
サンドブラストで曇らせています。
簡単に言えば
ソレっぽく模様(傷)をつけて
鋼が入っている風に装っているのです。
て、ことは、
刃先にしか鋼が入っていないので、
当然、柄の方に鋼はありません。
鉄しか入っていないのです。
柄の部分は鋼が入っていないとダメなんです。
コレは勝秀鍛冶屋の鉈(鍛冶屋見習い作)
2色に別れています
鉈の刃の方から色が濃くなっているいる所のキワまで、鋼が入っています。
柄の部分にまで鋼が入っています
うーん、画像ではわかりにくい!
ワガママですけど、直接見に来て欲しい!
鉈は使う時に1番力が加わるのが、
柄の付け根の所(輪っかの所)
だから鋼が入っていないと鉈が力負けして
曲がったり
こんな風に輪に隙間が出来て
ガタガタに緩んでしまいます。
コレは「その嫁」が家から持ってきた鉈。
後は、柄の下の方見てください。
このように下側が抜けていたら弱いです。
鉈は振り下ろして使います
下側が抜けた作りになっていると
その内ガタガタになります
勝秀鍛冶屋の鉈は
一つ一つ鉈に合わせて柄を作るから
柄の下は抜いてません
コレならガンガン使えます。
鉈の木の部分が元を支えるから力負けしません。
皆さん(^^)鉈を買う時はじっくり
裏面を見て下さい
ピカピカの部分に薄らと
鋼と鉄の境目が見えて、ねずみ色に曇っている部分とチグハグならば!
鋼がチョットしか入っていない鉈の可能性がありますからね。
そして、柄の作りも確認してみて下さい
でも、
ホームセンターとかの鉈を見てもダメよ。
アレは格安、量産型なので簡単に作るために全部鋼なのです。
少し高めの良い鉈を買う時に、
じっくり品定めをしてくださいませ。
というココだけのお話でした
勝秀鍛冶屋はしっかり柄の元まで
鋼が入っていますから何十年も使えます。
1本買ったら一生モノ…(゚-゚)
商売あがったりです 笑
おしまい
〒786-0504
勝秀鍛冶屋(弟子の方)
菊池祐
☎080-6554-0980