勝秀鍛冶屋見習いと、その嫁

高知県四万十町で鍛冶屋の見習いになった。嫁は狩猟や炭焼きを始めた。

キャンプの薪割りの基本かな?

おばんでーす「その嫁」でーす

キャンプの薪割りについてお話しまーす

今回は薪割り台を使います

使う刃物は( ̄^ ̄)当然、勝秀鍛冶屋の鉈

腰鉈にします。片刃です


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両刃は安全とか言われますが

両刃は斧のように薪を両断するには長けています。

たまに「片刃は真っ直ぐ割れない」と紹介している人もいますが、実は違います

片刃も真っ直ぐに切れます

なぜかと言うと片刃だから。

だから片刃は薪も割れる他に木を削れるなど

細かい作業がしやすいです

 

先ずは薪を割る前に…

両刃だろうが何だろうが刃物なので怪我をしない事を第一に考えます。

 

短パンやサンダル履きダメー!

無駄に肌の露出はダメー( ̄^ ̄)

『慣れてるから素手でやっちゃう♥️』とかもダメー!

ここら辺のオンチャンは素手でやっちゃいますけどね…

真似はしちゃいけない。

 

ではでは、

体勢は薪に対して正面を向きます

鉈を持つ手は手袋してませんが、ソコはご自由に

オラは鉈の柄が手から滑るので手袋しません

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薪に対して身体を斜めにして行う方法もYouTubeで紹介されていますが

力が伝わりにくいし余計な力を必要とするので疲れやすいです。

鍛冶屋やこの辺の人は斜めの姿勢ではやりません
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「うーん!やりにくいなぁ」と鍛冶屋見習いも言っています。

 

そしたら薪を割りましょう

始めに、薪の支え方と持ち方

分かりやすく素手でお見せします
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鉈の刃が指にかからないようにしましょう


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次はダメな持ち方。

 こんな持ち方だと指イカれます

振った鉈の延長に指先があると軍手はめてても怪我します
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これも指先危ないです
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薪の持ち方OKなら

薪割りしてみましょう

振り方はこんなもんです。

手首のスナップと鉈の重さを使って

鉈と薪割り台は垂直になるように真っ直ぐ~
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ストン!!
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割りたいポイント目掛けて刃を食い込ませる

(この食い込みはちょっとパワーあり過ぎだ)

 

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鉈の柄を作っているので端っこ割っていますが、

本来は、このサイズの薪なら真ん中狙うか、1/3位の厚さで割るように狙います。

そして刃を食い込ませたまま、

何度か強く薪割り台に薪を打ち付けます

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この時に鉈の峰を木やハンマーで叩いて鉈を押し込むように割るやり方もありますが、

そんなことしなくても

薪を打ち付けていくとパカッと割れます

しっかり食い込んでいるから左手は添えてません
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この時やっちゃいけないのが

大きく振りかぶらない事!

鉈から薪がスッポ抜けます

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割り始めも振りかぶるのダメ。

的(薪)が小さいのにこんなに振りかぶると

鉈が思わぬ所に当たって怪我します

そして片刃の場合、

勢い良く薪の縁に刃が当たると

刃が滑って斜めに弾けます。こんな感じで弾けて勢いのまま鉈を持った手が振りきれる!
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そんで辺な所に鉈を当てたり、自分の脚に当たったりで大怪我ですよ。

他に鉈が弾け易い時があるとすれば

鉈の先の方を当てた時!


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お次は片刃ならではの使い方。

薪の先端を削って細くしたい時

木を斜めにします

振り下ろす時、

鉈はできるだけ薪割り台と垂直に
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この時も薪を持つ指先の位置に気をつけてください

削り取りたい所を狙って何度も鉈を打ち付けます
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『削いでいく』って言葉がピッタリです

割れて来たら

鉈でこねる?こじる?つまり、

捻っても良いんです!
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捻ると「鉈が欠けたりして良くない」と言う人も居るようですが

その程度で欠ける鉈は鉈としては残念な代物。

本来なら捻って大丈夫です。

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薪割りの基本はこんなもんです。

 



我が家は柄も作る鍛冶屋なので、

ここから更にバシバシ割ったり削ったりを続けて


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ドンドン削っていくと


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柄の原型が出来上がります
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片刃の鉈なら薪から形を作ることができます


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皆さんもキャンプで鉈を使うことがあったら

怪我に注意をしてください。

 

準備からの、

薪の持ち方

鉈の振り方

これらをゆっくり確実に行ってみてください。

先ずは刃物を扱うことに慣れてみてね~

 

 

あ!忘れてた

鉈の置き方だ!

薪割り台にこうやって立ててくれ!

👇️コレな
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同じようだけどこれは危ない

刃先が出すぎて近くを歩いたりすると刃が当たる!
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間違っても下の画像みたいに先を突き立てて置いてはダメだぞ

柄がぶつかり易いし
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先を突き立てて置いた状態で鉈を持って捻ったりすると

どんな鉈でも先が欠ける事があるからな!

それに安定していないから倒れるぞ!

 

そういうワケだ!

 

 

へばなぁ~!!